火曜の夜10時40分、LINEに一言。「何してる?」。「特に何も」と打って、冷たすぎる気がする。「そっちは?」に変えたら、ボールをそのまま投げ返しているみたいになる。
「何してる?」の返し方は、そんなに難しくない。この一言が暗号であることはめったになくて、相手が話しかけたいけど、書き出しを考えるのが面倒、というほうが近い。黄信号だと思っておけばいい。今していることを正直に言う。自分の言葉で、具体的な細かいことをひとつ足して、返しやすいものをひとつ渡す。それがいつも夜中にしか来なくて、話しても一度も会うことにつながらないなら、今度はこっちがしたいことを言うか、いっそ手放す。
相手の「何してる?」はどういう意味?たいてい「話しかけたい」
「何してる?」は、たぶんいちばんコストの低いメッセージ。話題を考えなくていいし、変なことを言う心配もない。5文字打てば送れる。だから、わかることも限られている。相手がこっちのことを思い出して、トーク画面を開くくらいにはなったけど、何を話すかまではまだ考えていない。
相手がすごく好きだという意味でも、適当にあしらっているという意味でもない。情報があるのは、こっちが返したあとに何が起きるか。相手がこっちの渡したものに乗って話すか、自分のことを少し足すか、こっちに聞き返すか。青信号・黄信号・赤信号で見るなら、「何してる?」だけなら黄信号。相手がこっちの話に乗って続けてきたら、少しずつ青になっていく。この判断は、青信号・黄信号・赤信号のレッスンで自分のやりとりを使って練習できる。
多くの人が止まるのは、この一言を試験問題みたいに考えてしまうから。どこかに「神返し」の正解がある気がする。ない。これはドアを開ける動作でしかない。やることは、ドアの向こうに何かを置いておくこと。
よくある4つの「何してる?」と、それぞれの返し方
1. 知り合ったばかりで、相手は話題が見つからないだけ
見分け方:マッチしたばかり、またはLINEを交換したばかりで、何回か話した。相手のメッセージは長くないけど、何度も戻ってくる。
返し方:正直に言って、具体的な細かいことをひとつ足して、相手が答えやすい質問をひとつ出す。
本当のこと、細かいこと、引っかかり。相手が乗れる場所が3つある。唐揚げ、行列、自分の好きな店。
やらないこと:「特に何も そっちは?」と返す。相手が「こっちも特に何も」と返したら、やりとりは2つの「特に何も」の間で死ぬ。
2. もう両思い手前で、この一言は実は「思い出した」
見分け方:ほとんど毎日話していて、1、2回会ったことがある。相手が今日どうだったか聞いてくるし、こっちが話した小さなことも覚えている。
返し方:少し温かくしてもいいし、ついでに会うほうへ一歩進めてもいい。
「ベランダで風に当たってる この前のバルのフライドポテト思い出してた 今週どの夜があいてる?」
話が弾んでいるなら、ずっと文字にとどまらなくていい。具体的な時間を出すほうが、「何してる?」をあと3日続けるより効く。OKしやすい誘いの書き方は、LINEで女性を誘うにはにまとめてある。誘う相手が誰でも同じように使える。
やらないこと:忙しく見せたくて、わざと2時間あけてから返す。相手に届くメッセージは「そんなに話したくない」で、それはこっちが言いたいことじゃない。この手の時間の駆け引きがなぜよく裏目に出るかは、わざと返信を遅らせるのは効く?で分解している。
3. 夜12時の「何してる?」。しかも夜中にしか来ない
見分け方:1通だけ見てもわからないので、しばらくのパターンで見る。上にスクロールすると、時間は全部11時以降。昼間にこっちが送ったメッセージには夜になってから返してくる。一度も誘ってこないか、誘ってきたと思ったら「今から出てこない?」。
返し方:誰にも、深夜のおしゃべりに付き合う義理はない。眠いなら寝ると言って、自分のしたいことを言う。
「もう寝る 明日朝イチで会議 週末の昼にブランチ行こう」
いっそ返さずに、朝起きてからいつもの口調で返してもいい。「昨日早く寝ちゃった 昨日の夜何してたの?」。自分の生活リズムでいい。相手を逃さないために2時まで起きていなくていい。
昼間の選択肢を出したのに相手がずっと乗ってこなくて、毎回やっぱり夜中にだけ現れるなら、答えはもうかなりはっきりしている。このパターンの見方は、夜中にしか連絡してこないと、無料レッスン深夜にだけ現れる人でもっとくわしく分解している。
やらないこと:夜中に「今から出てこない?」と呼ばれて、まだよく知らない人が選んだ場所に出かける。初めて会うなら、昼間で、人目があって、自分で行き帰りできる場所にする。
4. 返したくない、または返したいかまだわからない
見分け方:通知を見て、最初の反応がため息。今日疲れきっているのかもしれないし、もともとこの人にあまり何も感じていないのかもしれない。
返し方:2つに分ける。
- 今日は気力がないだけ:「今日仕事で絞りとられた 先に寝る 明日話そう」。短くて、本当のことで、謝らなくていい。メッセージに即レスしろという決まりはない。
- 本当はもう続けたくない:「うん」「忙しい」で何週間も引っぱって、相手が察するのを待たないこと。一度、はっきり言うほうが、二人とも楽。「話してても そういう感じにはならないと思う 待たせたくないから先に言っとく」。
やらないこと:本当は話したくないのに毎回すごく感じよく返して、そのあと友達に相手がうざいと愚痴る。相手はこっちのメッセージからしか判断できない。こっちが青信号を出しているんだから、相手が送りつづけるのは当然。
「何してる?」に何と返せば話が続く?本当のこと一言と、引っかかりひとつ
どの場面でも、返しやすい返信には同じ骨組みがある。
- 本当のこと。実際にしていること。ベッドでスマホを見ているだけでもいい。かっこいい版を作らなくていい。
- 細かいことをひとつ。ただの状態じゃなくて、場面が浮かぶようにする。
- 引っかかりをひとつ。答えやすい質問か、相手が乗れるポイント。
| 返し方 | 例 | 相手はどうなる |
|---|---|---|
| 状態だけ返す | 「特に何も」 | 乗れるものがなくて、話題を変えるか終わらせるしかない |
| ボールを投げ返す | 「そっちは?」 | 今度は相手が話題を考える番。「何してる?」を受け取ったのと同じくらい返しにくい |
| 日記 | 「今日は7時に起きて仕事行って昼はコンビニ弁当でそれから……」 | 多すぎて、どこから乗ればいいかわからない |
| 本当のこと+細かいこと+引っかかり | 「人が部屋片づける動画見てる 自分の部屋は散らかりすぎ 片づける派?散らかってても場所はわかる派?」 | 笑える小さなことがあって、答えやすい質問もある |
4つめに文才はいらない。必要なのは、自分のことを少し話す気持ちだけ。相手が「何してる?」と送ってきたとき、知りたいのはもともとあなたのこと。
ネットの「何してる?」神返し、なぜ暗記しないほうがいい?
「何してる 返し方」で検索すると、いわゆる神返しがたくさん出てくる。「きみのこと考えてた」「きみのLINE待ってた」「人生について考えてた、きみ、人生の一部にならない?」。
こういう文は面白くても、二人とは関係がないし、一気に温度を相手より上げてしまう。相手は5文字送っただけなのに、こっちは「きみのこと考えてた」と返す。相手はすぐに、この温度に乗るかどうか決めないといけない。熱は相手について行く。相手が軽いならこっちも軽く。相手が一歩前に出たら、こっちも一歩前に出る。
もうひとつ、とても現実的な問題もある。暗記した文は1回ならいいけど、2回目で相手に演技だと気づかれる。正直にカップ麺を食べてると言うほうが、どんな決めゼリフよりあなたらしい。
自分から「何してる?」を送ってもいい?いい。もっと返しやすくもできる
しばらく途切れていて、もう一度連絡したいなら、「やっほー 何してる?」の一言で実は十分。長い書き出しを用意する必要も、なんでこんなに連絡しなかったのか先に説明する必要もない。もっと返しやすくしたいなら、「何してる?」を具体的なことに置きかえる。具体的な出来事ひとつ、相手に関係があること、答えやすい質問ひとつ。
今日電車で すすめてくれた小説読んでる人いた どこまで読んだか聞きそうになった 読み終わった?
「いる?」「いる?」「なんで無視するの」を3通連投
この前ギター練習してるって言ってたけど もう1曲弾ける?
「久しぶり 最近どう 仕事順調? 忙しい?」を長々と
微妙なラーメン食べたら 言ってた店が恋しくなった 週末行く?
「寝た? 眠れない すごく話したい」
左の文はどれも「前に言ってたこと覚えてるよ」と伝えていて、どれも相手が一言で返せる。右の文はどれも「どうしても返してほしい」と伝えている。滑った書き出しをこういう形に書き直すのが、レッスンいい書き出しを書くで練習すること。書き出しても冷えたままなら、LINEの会話が続かないときどうする?に話のつなげ方が10個ある。ほかのやりとりの悩みは、メッセージと誘い方のトピックページにまとめてある。
セルフチェック:「何してる?」への返し方3問
1. 知り合ったばかりの人から「何してる?」。いちばん返しやすい一言は?
2. 上にスクロールすると、相手の「何してる?」は全部夜11時以降で、昼間に誘われたことは一度もない。どうする?
3. この人には何も感じないのに、相手は毎日「何してる?」と送ってくる。もっといいやり方は?
よくある質問
相手がしょっちゅう「何してる?」と聞いてくる。好きってこと?
その可能性はあるけど、「何してる?」自体は何も証明しない。もっと当てになるのは、相手のそのあとの中身。こっちの話に乗ってくるか、自分のことを話すか、会う話を出すか。「何してる?」と聞くだけで、何も広げない人は、ただ暇なだけかもしれない。
「何してる?」には、少し時間をあけて返したほうがいい?
わざとそうしなくていい。時間があれば返して、なければ遅く返す。自分の生活のペースでいい。モテるように見せたくてわざと時間を引きのばしても、相手はたいてい、そんなに話したくないんだなと思うだけ。
夜中に「何してる?」が来た。返したほうがいい?
自分が返したいかどうかで決める。話したいなら少し話せばいいし、寝るなら寝ると言うか、朝に返す。相手が夜中にしか現れなくて、一度も昼間に誘ってこないなら、昼の約束を出してみて、相手が乗ってくるか見る。
いつも相手が「何してる?」と聞いてきて、話題を探すのはこっちばかり。どうする?
「本当のこと+細かいこと+引っかかり」の返し方を1、2回試して、相手が乗ってくるか見る。毎回こっちが何か渡しているのに、相手は「笑」しか返さず、次もまた「何してる?」なら、一度はっきり言う。「毎回何してる?って聞いて 笑しか返さないけど 話したくないの?」。または会う約束をしてみて、相手が乗ってくるか見る。それでも同じなら、もうひとりでやりとりを支えなくていい。こういう場合の見方は、LINEの返信がそっけないときを見てみて。