「即レスするな、暇だと思われる」「1時間あけて返されたら、こっちは2時間あけろ」「LINEを交換して最初の何日かは、わざと半日放置しろ。そうすると相手が会いたくなる」
この手の話は、掲示板でも、友達の経験談でも、グループLINEでも見たことがあると思う。先に結論を言う。わざと返信を遅くする、時間割どおりに返す。どちらも効かない。でも、この説の半分は当たっている。ずっと即レスして、一日中トーク画面に張りついていると、相手から見て本当に安っぽくなる。ここでは当たっている半分と外れている半分を分けて、そのうえで、どんなときに少し冷たくしたほうがいいかを話す。
ここでは「相手」と書く。男女どちらにも当てはまる。例はだいたい男性から女性に送る場面にしている。
「即レスするな」は、どこが当たっていてどこが外れている?
当たっているところ。即レス、呼ばれたらすぐ来る、ずっと付き合う。これをやると、彼女は「この人は一日中暇で、一日中こっちを待っている」と感じる。彼女が「やっと仕事終わった」と一言送ってきて、こっちは3秒で長文を返し、ネタ画像を足して、最後に「今日なんかあんまりしゃべらないね」とつける。彼女から見えるのは、自分をすごく必要としている人。こうするほど相手の返信が遅くなる人は多い。
外れているところ。解決策を、時間を計ることにしてしまうこと。「1時間あけて返されたら2時間あけろ」「5文字で来たら5文字で返せ」。このサイトの考え方では、こういうルールはどれも効かない。ルールを守っている間も、心の中ではずっと彼女を待っている。その待つ気持ちは、画面越しでも隠せない。表では気にしていないふりをして、心の中では「早く返して」と叫んでいる。これは即レスより見抜かれやすい。
あまり語られないこともある。時間を計って返すのは、たいてい自分の不安をなだめるためのもの。返事を待つ空白はつらいから、「最低1時間はあけないと返しちゃだめ」と自分にルールを決めると、やることができた気がする。不安を消すのは、手元にひとりだけじゃないこと、生活に自分のことがあること。
わざと遅く返すと、相手には実際どう読まれる?
こっちの頭の中の台本はこう。「遅く返せば、彼女はこっちがモテると思って、もっとほしくなる」。彼女の側の台本は、たいていこうなっている。
| 伝えたつもりのこと | 相手が読みとりやすいこと |
|---|---|
| 忙しい、生活が充実している | この人は今時間がない。時間ができたらでいいや |
| そんなに簡単には落ちない | そこまで話したくないみたい |
| 焦ってない、モテている | この人、時間計ってる? ちょっと疲れる |
| 少し会いたくさせる | わかった、じゃあ先にほかの人に返そう |
最後の行は、マッチングアプリでは特によくある。同時に何人かと話している人は多くて、ひとつのやりとりが半日冷めたら、いちばん自然な反応は、もっと話しやすい人に返しに行くこと。
もうひとつ、とても現実的な代償もある。タイミングを逃すこと。彼女が夜9時に「今ちょうどそっちの家の近くにいる」と送ってきた。暇だと思われたくなくて、無理に9時40分まで待って返したら、彼女はもう帰りの電車に乗っている。ルールは守れたけど、失ったのは一回会えるチャンス。盛り上がっていて、彼女にちょうど時間があるその瞬間が、いちばん誘いやすいとき。
遅く返すほうが魅力的? 心が動くのは、こっちがもともと困っていないから
ウォルスターらは1973年、「なかなか落ちない人」について研究した。誰に対しても冷たい相手が、特に人気があるわけではなかった。いちばん人気があったのは、ほかの人には選り好みをしていて、自分にはやさしい人だった。
このサイトの考え方は、この結果にかなり近い。彼女の心が動くのは、こっちにもともと選択肢があって、生活がもともと忙しいから、毎回即レスはしないし、彼女の一言で一晩中スマホを見張ったりもしない、というとき。この「困っていない感じ」が本物なら、彼女には伝わる。わざと演じた冷たさも、彼女には伝わる。
だから、興味は伝えていい。ただ、控えめに出す。たまに本当に面白いと思ったことを言う、たまに少し温度を出す。ずっと熱いよりいい。ずっと熱いと、彼女はもう手に入ったと感じる。
少し冷たくしたほうがいいのはどんなとき?
遅く返すこと自体は何でもない。次のようなときは、少し引いたほうがかえっていい。
- もうべったりしすぎている。毎日おはようとおやすみ、毎回即レス、夜中まで付き合っていて、彼女の返信がどんどん短くなっている。時間を自分の生活に取り戻して、返信の熱を少し下げて、チャンスがあれば誘い出す。
- 彼女に温度差があって、誘うと逃げる。こっちがずっと熱くしていなくていい。いつもどおり自分の生活をして、彼女が戻ってきたらふつうに話す。2、3回誘って逃げられたら手放す。
- 彼女がこっちを話し相手としてしか見ていない。夜中に愚痴を聞いてほしくて連絡してきて、話し終わったら寝ると言い、翌日はまた冷たい。毎回呼ばれたらすぐ来なくていい。
逆に、少し温度を出したほうがいいときが2つある。
- 数時間返さなかったら、彼女が少し不機嫌になった。たとえば「どぶにでも落ちた?」と送ってきた。これは彼女がこっちを気にしはじめたということ。「さっきまで忙しかった 会いたくなってた」と一言返せばいい。長い説明はいらない。
- こっちが2日冷たくしていたら、彼女が自分から曲を送ってきた。その流れに乗って、少し熱めに返して、そのまま会う約束をする。
このサイトがすすめない「冷たさ」も2つある。ひとつは時間割どおりに放置すること。上で言ったとおり、効かない。もうひとつは、返信しないことで彼女を罰すること。彼女が嫌なことをしたなら、そのまま「そういうの嫌だ」と言う。言わずにため込んで、沈黙で彼女に推測させても、彼女はこっちが何を気にしているのかわからないし、自分もため込むほど腹が立ってくる。自分が温度差を向けられる側で、熱くなったり引いたりするこのリズムを見抜けるようになりたいなら、このレッスンに分解できるやりとりがたくさんある。相手の温度差はどういう意味?にも見方をまとめてある。
じゃあ即レスすべき? 時間を計るより効く返し方
「即レスか、遅く返すか」という問いそのものがずれている。もっと役に立つ問いはこう。返すとき、自分の生活がある人として返しているか。
- 返したいときに返して、その時に本当に言いたいことを返す。待たなくていいし、速すぎても遅すぎても謝らなくていい。彼女が中身のあることを送ってきて、こっちも中身のあることを返す。それがいいやりとり。
- 毎回報告しなくていい。忙しいなら遅く返して、戻ったらそのまま話を続ける。彼女になんでそんなに遅かったのか聞かれたら、「さっきまで忙しかった」で十分。
- 1回に1通、送ったら別のことをする。言いたいことは1通にまとめて、送ったらお風呂に入る、ジムに行く。彼女が返してきたら続ける。下ネタを言わない、連投しないで練習するのがこの癖。
- オンラインでは熱くなりすぎないで、会ったら熱く。盛り上がったらそのまま誘って、オンラインの熱は少し会うときに残しておく。
- ゆっくりにするのは、焦りのほう。送った直後に画面を見つめる、彼女が返さないとすぐ2通目を足したくなる。何とかするのはその焦り。無料レッスン焦りは弱いサインで練習するのが、自分が飛びつきたくなる瞬間に気づくこと。
自分の生活があるように見せてくれるのは、週末に本当に山に登ったこと、仕事のあと本当にバスケをしに行ったこと、そして話せることがあること。遅らせた40分では、それはできない。
40分後、ジムが終わってから見た
中身のある返信をして、話が弾んだら誘う。
時間があれば返す。返すときは中身がある
見たのに、無理に1時間待ってから返す
終わってから返して、そのまま話を続ける
ずっとトーク画面を開いて、毎回即レス
見たらすぐ返す。「行く 20分で着く」
暇だと思われたくなくて、40分待ってから返す
やりとりの頻度をふつうどうつかむかは、両思い手前のLINEの頻度は?を見てみて。自分がよく待つ側なら、LINEの返信が遅いのは脈なし?で相手のペースの見方を話している。ずっと待って、ずっと足したくなるあの焦りがどこから来るのかは、返事がほしくてたまらない焦りでもっとくわしく分解している。ほかのやりとりの悩みは、メッセージと誘い方のトピックページにまとめてある。
セルフチェック:返信を遅らせる説の3問
1. 「即レスするな」という説のうち、当たっているのはどこ?
2. 3時間返さなかったら、彼女が「どぶにでも落ちた?」と送ってきた。いちばんいい返し方は?
3. 次のうち、いちばん効かないやり方は?
よくある質問
即レスすると、暇でモテない人に見える?
たまの即レスなら関係ない。毎回即レス、呼ばれたらすぐ来る、夜中まで付き合う。これをやると、彼女に「一日中こっちを待っている」と思われる。自分の生活のペースで返して、返すときに中身があれば、心配しなくていい。
LINEを交換したばかり。返信はどれくらい待つのがいい?
待たなくていい。交換したばかりのころにやることは、会う約束をすること。基本的なことを少し交換して、盛り上がったら誘う。時間があれば返す、なければ遅く返す。時間は計らない。
相手がいつも遅く返してくる。こっちも遅く返したほうがいい?
わざと放置し返さなくていい。彼女がなぜ遅いのか考えてみる。たいていは興味がまだ足りないから。自分のやりとりや、会ったときのことを見直してみる。連絡したいなら連絡すればいい。彼女がずっと冷たいなら、一度はっきり言うか、手放してほかの人と知り合う。
連絡先をもらったら、3日待ってから送るべき?
待たなくていい。無理に3日待つと、知り合ったばかりの熱が冷めるだけのことが多い。その日か翌日に、具体的で返しやすい1通を送るのが自然。誘えるならそのまま誘う。書き方はLINEを交換したあと最初に何を送る?を参考に。