土曜の夜、友達の引っ越し祝いがお開きになった。ベランダで彼女と、彼女が最近習っているダイビングの話をして、気づいたら1時間近くたっていた。帰りぎわに彼女が「LINE交換しよ」と言った。今は帰りの電車の中。「やっほー」と打って、消す。「今日は会えてうれしかった」と打って、また消す。ダイビングのライセンスについての感想を長々と打って、少し考えて、それも消す。
LINEを交換したあと、最初に何を送るか。そんなに難しくない。自分が誰かを言う、二人で本当に話したことに触れる、誘えるならそのまま誘う。送ったら自分のことをする。スマホを見張らなくていい。
もうひとつ、見落とされがちなことを先に覚えておいてほしい。LINEは橋でしかない。誘えないLINEが100件あるより、その夜に誘えるLINEが1件あるほうがいい。だから次からもっと手間を省くなら、LINEを交換したその場で、流れで次の約束を決めてしまう。「明日の仕事帰りにコーヒー飲もう ウミガメの話の続き聞かせて」。そこに半分冗談で「すっぽかしなしね」と足しておく。家に帰ってからゆっくり話そうとすると、そのまま何もなくなることが多い。
最初の1通をどう書くのがいちばん自然かは、どんな場面で交換したかで変わる。下で3つに分ける。
場面1:すごく話が弾んで、彼女もずっとこっちに質問していた
見分け方:彼女がこっちのことを聞き返してくる、こっちの話に続けて話す、もしかしたらLINE交換を言い出したのも彼女。話した内容に具体的な場面があって、「仕事何してるの」だけで終わっていない。
送り方:その夜でも翌日でもいい。いちばん場面が浮かぶ話にそのままつなげて、彼女が見た瞬間に誰か思い出せるようにする。ここまで話が弾んだなら、そのまま誘う。具体的な日時を出す。
いちばん弾んだ話につなげれば、彼女は見た瞬間に誰か思い出す。返ってきたら流れで誘う。言い切りで、軽い理由をつけて。
彼女が木曜は無理と言ったら、その場で彼女が行ける日に変える。最近忙しいと言って日にちを出さないなら、「わかった また今度」と返して、いつもどおりダイビングの話をして、何日かしたらもう一度誘う。
やらないこと:「話が弾んだ」を「もう親しい」と勘違いする。友だち追加したとたんに色っぽいことを送る、「ハニー」と呼ぶ、「今日のきみきれいだった」みたいな中身のない褒め言葉を送る。彼女が楽しそうだったのは、あの1時間への反応。いきなり熱くなりすぎると、彼女は「こんなに熱いなら、あとで返せばいいや」と思う。
場面2:数分しか話していない、またはにぎやかな場所だった
見分け方:話したのは10分足らずで、場所はマルシェ、展示、人の多い集まり。彼女はその日、何人かとLINEを交換しているかもしれない。こっちを覚えているかどうかもわからない。
送り方:まず自分が誰か伝える。具体的なほどいい。人が多くて、彼女が午後のうちに何人にも話しかけられていそうな場所なら、交換してすぐ送らなくていい。1、2時間あけてから送ると、あとから来る「やっほー」に埋もれにくい。中身は短く、返事を急かさない。
自分が誰か、二人の間に本当にあったこと、考えなくても返せる質問。
この1通には3つのことが入っている。自分が誰か、二人の間に本当にあったこと、考えなくても返せる質問。彼女が返してきて、こっちを思い出してくれたら、何往復かしたらもう誘っていい。たとえば「その豆いれたら1杯持ってきて 土曜の午後コーヒー飲もう」。すごく親しくなるまで待たなくていい。
やらないこと:「やっほー」「いる?」「今日の者だけど」を3通連投する。彼女はまだ1通目に返していないのに、2通目と3通目の宿題まで受け取らなくていい。
場面3:彼女が本当に教えたかったのか、断れなかっただけなのかわからない
見分け方:彼女が帰ろうとしているとき、電車に急いでいるとき、友達がそばで待っているときに教えてくれた。教えるのがすごく速くて、目もあまり合わなかった。何問か聞いても、答えはずっと短かった。こういう状況でもらったLINEは、彼女にとっていちばん早く会話を終わらせる方法だったということもある。
送り方:短くて、返さなくていい1通。質問も入れないし、誘いもしない。
これだけ。答える質問もないし、断る誘いもない。
返ってきたら、自然に続ける。返ってこなければ、そこで止める。語尾に「無理なら全然いいよ」とつけなくていい。逃げ道はこっちの反応の中にある。彼女が返さなければ、こっちはもう送らない。これが逃げ道。交換したあとまったく返ってこないのは、たいていその場の数分で彼女の興味を引けなかったか、こっちのアイコンやホームが十分よくなかったか。自分を見直して、次に直す。
やらないこと:「偽のLINE教えたでしょ」「なんで返さないの」と問いつめる、共通の友達を通して聞く。次のやり方も考えておく。彼女が歩きながら適当にあしらっていた、こっちが立ち去らないから教えてくれた。そういうLINEは彼女が抜け出すための手段で、家に帰ったら消される。連絡先を集めることを目標にすると、会話の質が変わってしまいやすい。レッスン使わない連絡先は集めないが扱っているのがこれ。
LINE交換後、どれくらいで送る?「3日待て」は捨てていい
ネットでよく見るのが、「3日待たないとがっついて見える」「彼女の返信が遅いだけ、こっちも遅く返せ」。こういう説は、やりとりを勝負みたいに扱っていて、先に動いたほうが負けみたいに考えている。問題は、彼女はこっちが勝負していることを知らないし、こっちも彼女が待っているか知らないこと。結果、二人とも待って、そのままお互い忘れることが多い。
決まった分数はない。だいたいの目安でいい。
| 場面 | いつ送るか | 何を送るか |
|---|---|---|
| すごく話が弾んで、二人とも帰るところ | その夜か翌日 | いちばん弾んだ話につなげる。小さな提案をしてもいい |
| にぎやかな場所で、数分だけ話した | 何時間かあとか翌日 | まず自分が誰か伝えて、返しやすい質問を1つ |
| 彼女が教えたかったのかわからない | 翌日 | 短い1通。質問も誘いもなし |
1、2日以内に送るのはまったく普通。避けたいのは両極端。交換した直後に連投すること、そして1週間後まで引っぱって、彼女がもうこっちを思い出せなくなること。
返事がない。もう一度送る?最大2回まで
1通目に返事がなければ、3〜5日あけてもう1通送っていい。この1通では前のメッセージを問いつめない。新しくて答えやすいものにする。たとえば、彼女が話していたことにちょうど新しいニュースがあった、など。
2通目にも返事がなければ、止める。「そっか じゃましたね」と送る必要もないし、気にしていないと示すために友だちから削除したり、ブロックしたりする必要もない。静かに次の一歩を彼女に任せる。いつか彼女から来たら、ふつうに返して、話が弾んだら誘えばいい。
だからこそ、「成功」は自分でできることで決めておく。あの日、話しかけた、ちゃんと彼女の話を聞いた、誘うべきときに誘った。それだけで今回動いた意味はあって、返事のあるLINEで証明する必要はない。返ってこなければ、次の人と知り合いに行く。この考え方は、無料レッスン成功の定義を変えるでひととおり練習できる。断られたあとの気持ちの整え方は、相手を怖がらせない声のかけ方でも話している。
そのまま使える形
形は写していい。中身は写さない。入れるのは、かならず二人で本当に話したこと。
「やっほー __(どこで何をした人か) __(二人で話した具体的なこと) __(自分の反応か、答えやすい小さな質問)」
誘いたいなら、もう一文足す。
「__(軽い理由) __(具体的な日時)__(具体的にやること)」
たとえば「最近ちょうど飲みたい気分 金曜の仕事帰りに一杯行こう」。言い切りで、「どう?」とは聞かない。彼女が時間がないと言ったら、「わかった また今度」。別の日を出してきたら、その日にする。
最初の一言がいつも書けなくて止まるなら、レッスンいい書き出しを書くで、自分が送って滑ったメッセージを書き直せる。話が始まってから続かないなら、LINEの会話が続かないときどうする?を。対面でどう話しかけるかは、声をかけるときの第一声にある。最初の1通のあとの大小の悩みは、メッセージと誘い方のトピックページでゆっくり探してみて。
セルフチェック:最初の一言3問
1. にぎやかなマルシェで5分だけ話した。最初の1通でまずやるべきことは?
2. 彼女は電車に急いでいて、さっとLINEを教えてくれた。あまり乗り気には見えなかった。最初の1通はどうする?
3. 1通目に返事がなく、4日後に送った2通目にも返事がない。次は?
よくある質問
LINEを交換したその日に送ると、がっついて見える?
見えない。その日のうちに短くて具体的な1通を送るのはまったく普通で、話が弾んだならなおさら。がっついて見えるのは、たいてい中身のほう。交換したとたんに何通も連投する、熱くなりすぎる、すぐに色っぽくなる。会う約束をするのはがっつきじゃない。楽しく話せたなら誘っていい。
最初の一言をスタンプだけにしてもいい?
始まりにはなるけど、一言添えたほうがいい。スタンプだけだと、彼女はこっちが誰なのかも、何を返せばいいのかもわからなくて、やりとりが「笑」のひとつで止まりやすい。スタンプに二人で話したことを一言つければ、ずっと返しやすくなる。
返ってはきたけど、すごく短い。次はどうする?
まず、彼女がこっちに質問してきたか、こっちの話に続けて話してきたかを見る。してきたなら、自然に話を続ければいい。してこないなら、もっと答えやすい質問をもう1回試す。2、3回やっても短いままなら、手を引く。短い返信のいろいろなパターンは、LINEの返信がそっけないときで分けて話している。
彼女が教えてくれたのがLINEじゃなくてインスタだった。最初の一言は同じ?
原則は同じ。自分が誰か言って、二人で話したことにつなげる。インスタにはもっと自然な始め方があって、それは彼女のストーリーに返すこと。インスタのストーリーにどう返す?にもっと例がある。やめておきたいのは、その夜に彼女の何年も前の投稿まで次々といいねすること。3通連投よりずっと相手を緊張させる。彼女がLINEじゃなくてインスタを選んだのは、少し距離を残しておきたいからかもしれない。彼女が渡してくれた方法でやればいい。