ネットでよく見るアドバイスがある。「好意はすぐに見せるな。簡単に落ちる人だと思われる」。だからわざと返信を遅らせたり、盛り上がっている最中に2日消えたりする人が多い。正直、それで消えたチャンスはかなりある。相手に見えているのは「この人、あんまり興味なさそう」だけだから。
やることは地味で、上に書いたことだけ。ポイントは、どのステップも相手が断りやすいようにしておくこと。相手が乗りたくなければ、乗らなければいい。こっちに説明する必要もない。その場で答えを迫らないから、気まずくならない。
ここから5つのやり方を、よくある失敗とセットで書いていく。男女は関係ない。どっちが動く側でも同じように使える。
まず目的をはっきりさせる:気づいてもらえばいい、OKを迫らなくていい
「好意を伝える」と聞くと、告白や花束みたいな大きな場面を思い浮かべる人が多い。実際はほとんどの場合、小さなことの積み重ね。よく連絡してくる、自分の話を覚えている、誘い方が具体的、それだけで相手は推測しなくて済む。気づいたあとに前へ進むかどうかは、相手が決めること。
だから目的は2つだけ。
- 興味がちゃんと伝わっている。相手がスクショを友達に見せて「これってどういう意味?」と聞かなくていい。
- 断られても何も起きない。相手が乗らなければ「わかった」と返して自分の生活に戻る。相手はあなたが落ちこむのを心配しなくていいし、次に会っても気まずくない。
これを「手が届く感じを見せる」と言う人もいる。興味があること、誘えば会えることを相手に知ってもらって、自分にも届きそうだと思ってもらう。ただ、好意は小出しにする。一度に全部渡すと、相手はもう手に入ったと感じる。相手が遠慮していて、こっちが自分を好きか自信がなさそうなら、近づいていいサインを少し出す。ほめ言葉ひとつ、軽く触れるひとつでいい。相手が受け取ったら、いつもの自分に戻る。続けて上乗せしない。無料レッスンの好意は出す、でも小出しにするは、この加減の練習。
わざと温度差をつけると、なぜ脈なしに見えるのか
駆け引きの考え方はこう。相手に読ませなければ、相手はずっとこっちのことを考える。これは半分だけ合っている。相手はたしかに考える。でも考えている中身はたいてい「どういうつもり?」「何か悪いことした?」で、気持ちは不安のほうに寄っている。
もっと現実的な問題は、相手には「わざと冷たくしている」のか「本当に興味がない」のか区別がつかないこと。相手から見れば、どっちも同じ。返事が遅い、自分からはほとんど来ない、誘っても日にちがはっきりしない。こういう相手を見たら、たいていの人はごく自然に別の人と知り合いに行く。
研究も、はっきり伝えるほうを後押ししている。ノースウェスタン大学のイーストウィックらがスピードデーティングの研究で調べたところ、ある一人に特に興味を示すと、その相手からも好かれやすかった。逆に、誰にでも興味を示す人はあまり好かれなかった。
「追いかけにくい人のほうが魅力的」という説は、結果がずっとばらばら。香港中文大学のダイらは2つの実験で、手に入りにくそうに振る舞うと相手は「欲しい」と感じやすくなる一方で、「好き」とは感じにくくなることを見つけた。しかもそうなるのは、相手がもともとかなり乗り気だったときだけ。相手がまだそこまで本気でないと、欲しい気持ちも好きな気持ちも一緒に下がった。こんな当てにならない効果に賭けるより、興味があることを伝えて、相手の返し方を見たほうが早い。ネットの「冷たくしろ」系の説は、駆け引きは効く?で一つずつ整理してる。
ずっと素直に伝えていると、相手は週ごとに確信を強めていく。駆け引きをすると、相手はずっと推測していて、最後には「たぶん興味ないんだな」と思って待つのをやめる。
仮に駆け引きが「うまくいった」としても、相手が残ったのはずっと不安だったからで、あなたはこの先も演技を続けることになる。温度差がなぜ人を離れられなくするかは、相手の温度差はどういう意味?でくわしく書いてる。
興味を伝える5つの方法
1. 自分から連絡する。暇なときだけにしない
やり方:相手に関係あるものを見かけたら送る。相手が見てすぐ返せるものがいちばんいい。自分から送るのは週に数回で十分で、毎日じゃなくていい。相手がたくさん返してくるなら少し多めに、返事が少なければ少なめに。
相手が前に話した店だから、覚えていたことがすぐ伝わる。返しやすいし、相手のほうから次の約束まで出てきた。
よくある失敗:夜11時に「何してる?」だけ送る。この時間にこの一言だと、相手が読みとるのは「今たまたま暇なんだな」。こういうLINEを受け取る側がどう感じるかは、深夜にしか連絡してこないで書いてる。
中身もないし、相手とも関係ない。相手は一言返して終わるしかない。これを何回送っても、興味があるようには見えない。
2. 相手が話したことを覚えておいて、つなげる
やり方:相手が「週末に引っ越し」と言っていたら、月曜にこう送る。「あのめちゃくちゃ重い本棚、結局どうやって上まで運んだの」。こういう小さなことを覚えていると、ちゃんと話を聞いていること、相手のことを気にかけていることが伝わる。
よくある失敗:気づかいが質問攻めになる。聞くのは一度にひとつ、相手が答えたらそこにつなげる。5つまとめて投げると、相手は面接されている気分になる。
3. 「今度」を、具体的な誘いに変える
やり方:何日に、どこへ、どれくらい、をはっきりさせて、選択肢を2つ出す。これが具体的な誘い。「週末、谷中のあたり歩いてカフェ寄ろう。2、3時間。土曜と日曜どっちがいい?」
よくある失敗:「今度ごはん行こうよ」「どこでもいいよ」。気さくに聞こえるけど、決めることを全部相手に投げているし、社交辞令とも受け取られやすい。
4. 好意を口に出す。一言でいい
やり方:デートの終わりぎわや、話が盛り上がっているときに、いつもの口調で言う。「一緒に出かけるの楽しい。また誘いたい」。長い告白はいらないし、「好き」という言葉を使わなくても相手には伝わる。
よくある失敗:言ったとたんに「で、そっちは?」と聞く。自分の気持ちを言うのはいい。でも相手にもその場で言わせなくていい。返すかどうか、いつ返すかは相手のこと。
5. 断られたら引く。問いつめないし、不機嫌にもならない
やり方:誘いのあとに「無理なら全然いいよ」をつけなくていい。自信がなさそうに見えるだけだから。効くのはそのあとの振る舞い。一度に誘うのはひとつだけ、返事を急かさない、断られたら「わかった」と返して、言い訳もご機嫌とりもしない。断っても問いつめられないし不機嫌な顔もされない、と相手がわかっていれば、OKのときは本当に行きたいときになる。
よくある失敗:相手が「最近ちょっと忙しくて」と言ったのに、毎週また誘う。忙しいと言って別の日も出してこないなら、「わかった 落ち着いたら空いてる日送って」と返して、相手から言ってくるのを待つ。毎日LINEはすごく盛り上がるのに、誘うと必ず都合が悪い、というときは、はっきり言っていい。「本当に忙しいの?それとも会いたくない?会いたくないならそう言って」。ずっと推測し続けるよりずっと楽。「忙しい」が断りなのかどうかは、「最近忙しい」は遠回しな断り?でもっと細かく分けてる。
女性から動きたいときも、この5つはそのまま使える。自分から動いたって「安く」見られたりしない。軽い誘い方を一言練習したいなら女性から誘うのもいいのレッスン、または女性から誘うと軽く見られる?を読んでみて。
相手がゆっくりなら、こっちもペースを落とす
自分から連絡するときも、相手の返し方は見ておく。毎回こっちが3通送って相手は1行だけ、2回誘ってどっちも「また考えとく」なら、そこで止める。上乗せしない。これを温度をそろえると言う。
これは駆け引きとは別物。駆け引きは、興味があるのにわざと冷たいふりをすること。ペースを落とすのは、もう気持ちははっきり伝えたうえで、相手の速さで進むこと。相手がゆっくりなら、待つ。
判断はシンプル。相手が話をつないでくる、こっちにも質問してくる、自分から日にちを出してくるなら、一歩進んでいい。返事が短い、話題が続かないなら、今のところで止まるか、いっそ直接聞く。
うまくいっているかの見分け方
| うまくいっているとき | まだ駆け引きしているとき |
|---|---|
| 相手は友達に聞かなくても、興味をもたれているとわかる | 相手がずっとこっちの意図を推測している |
| 誘いに日にち、場所、だいたいの時間がある | いつも「今度」「そっちに合わせる」 |
| 断られたら一言返して手放す | 断られても問いつめて、翌週また誘う |
| 自分のペースで返信している | 何時間あけて返すか計算している |
| 結果がよくても悪くても、すぐわかる | 3か月たってもまだ同じところにいる |
うまくやっても相手がOKするとは限らない。ただ、結果がすぐわかるから、何か月も推測し続けなくて済む。
ここまでやっても相手の反応がはっきりしないなら、直接聞けばいい。気まずくない聞き方は、無料レッスンのわからないなら聞くにいくつか言い方がある。いつ聞くか、どう切り出すかは、好きかどうかを直接聞く方法に例をもっと載せてる。脈ありの見分け方はほかにもサインの読み方のトピックページにまとめてる。
セルフチェック:好意をちゃんと伝えられる?3問
1. いちばん興味が伝わるLINEは?
2. 週末に誘ったら「最近ちょっと忙しくて」と言われて、別の日も出てこなかった。次は?
3. デートの終わりに、一緒にいるのが楽しいと伝えたい。いちばんいいのは?
よくある質問
自分から動きすぎると、安く見られない?
見られない。安く見えるのは、たいてい相手の反応をまったく見ていないとき。連投する、断られても誘い続ける、こっちの熱が相手をはるかに超えている、みたいな場合。一度はっきり言って、あとは相手の速さで進めば、むしろ落ち着いて見える。
好意を伝えたのに、相手の反応が薄い。どうする?
まず、相手が話を続けてくるか、誘いに反応するかを見る。2、3回とも反応がないなら、いったん力を入れるのをやめる。どうしても知りたければ、いつもの口調で一言聞いてみて、相手の答えをそのまま受け取ればいい。
好意はLINEで伝える?会って言う?
日常の小さなことはLINEで十分自然。何かをシェアする、話を覚えておく、誘う。重めの「好き」は、会ってか電話で言うほうがはっきり伝わるし、冗談だと思われにくい。文字で言ってもいいのはどんなときかは、LINEで告白してもいい?で分けてる。
もう長いこと両思い手前の状態。急にはっきりさせたら気まずい?
少しは気まずい。でもたいてい、推測し続けるよりは楽。まず具体的な日にちを決めて一度出かけて、リラックスしたタイミングで気持ちを言えばいい。両思い手前が長引いたときの注意サインは、両思い手前の期間はどれくらいが普通?にまとめてる。