曖昧な関係っていうのは、ふたりとも少し気があるのに、まだどっちも口に出していない時期のこと。毎日LINEで夜中の1時近くまで話して、週末は一緒に展示を見に行って、夜ご飯も食べた。インスタのストーリーを上げると、相手はほぼ毎回リアクションしてくる。なのに友達に「付き合ってるの?」と聞かれると、ふたりとも「いや、まだ様子見」と言う。
曖昧な時期そのものは悪くない。たくさんの恋がここから始まるし、約束する前に一緒にいて心地いいかを確かめる時間にもなる。問題が出るのはたいてい2つのとき。長引きすぎるか、実は片方だけが曖昧のつもりでいるか。
これは性別に関係なく起きるので、ここからは「相手」と書いていく。
曖昧な関係ってどういう意味?友達や恋人と何が違う?
いちばん簡単な分け方は、ふたりのあいだに「何か余分なもの」があるか、それが言葉ではっきりしているか。
| 友達 | 曖昧な関係 | 付き合っている | |
|---|---|---|---|
| やりとり | 用があるときだけ | 用がなくても話す。夜遅くまで話すことが多い | 用がなくても話すし、大事な話もする |
| 会うとき | たいてい何人かで | ふたりで会いはじめる。相手からも誘ってくる | 決まって会う。お互いの予定に入っている |
| 体の距離 | ふつうの距離 | たまに近づく。それが何を意味するのかお互いわからない | お互いはっきりしていて、どっちも望んでいる |
| 人に紹介するとき | 「友達」 | 「えっと……友達?」 | 友達や家族に紹介する |
| やきもち | 焼かない、焼いても気にしない | 焼く。でも自分にそんな立場はないと思う | ちゃんと話し合える |
| 将来 | 考えない | こっそり考える。でも口には出せない | 一緒に計画する |
曖昧な関係のいちばん典型的な感覚は、表にある「自分にそんな立場はない」ってところ。気になっているのに、気にしていい立場なのかがわからない。
曖昧な関係はなんであんなにクセになる?
一晩に十何回も相手とのトーク画面を開いていても、すぐに自分を恋愛脳だと思わなくていい。「わからない」ということ自体が、すごく人を引きつける。
バージニア大学とハーバード大学の研究者たちが、よく引用される実験をしている。参加者は何人かの異性のプロフィールを見て、ある人たちは「この人はあなたをとても気に入っている」と言われ、別の人たちは「この人があなたを気に入っているかはわからない」と言われた。結果、わからないと言われたグループがいちばんあとで相手のことを思い出していて、相手を魅力的だとも感じていた。
つまり、曖昧な時期に頭の中が相手でいっぱいになる感じの一部は、「答えがわからない」ことから来ている。この人が特別自分に合っているとは限らない。逆に言うと、呼べばすぐ来て、気持ちを一気に全部見せる人には、相手が考えることがあまり残らない。だから曖昧な時期は、言葉で全部言い切らなくていい。少しは相手が自分で感じる余地を残しておく。ただし区別はしておこう。相手がずっとこっちに考えさせるのに、一度も会おうとしないなら、それはキープされている。これはあとで話す。
もうひとつ人を止まらせるのが、言ったら友達でもいられなくなるのが怖い、という気持ち。この心配は本物だけど、たいてい大きくなりすぎている。本当に友達にしかなれないなら、遅かれ早かれわかる。遅く知ると、そのぶん何か月か多く悩むだけ。
曖昧な関係はどれくらい続くのがふつう?カレンダーより進み具合を見る
「曖昧な期間は3か月を超えないほうがいい」とよく言われる。この数字にはあまり根拠はないけど、方向は半分合っている。曖昧な関係をいつまでも引きのばすのはよくない。ただ見るのは前に進んでいるかどうかで、日数では何もわからない。
前に進んでいる曖昧な関係は、ゆっくりでも動いているのがわかる。
- 会うのが何人かでからふたりになって、月1回から毎週になる。
- 話すことが「今日暑いね」から、お互いの家族、仕事、昔の恋愛になっていく。
- 「ふたり」の言い方が出てくる。「今度あの店行こう」「この前のあのネタ」。
- 相手が自分の生活に入れてくる。たとえば友達の誕生日会に誘ってくる。
長引きすぎのサインと確かめ方は、曖昧な時期はどれくらいがふつう?に別でまとめてある。
止まった曖昧な関係は、時間だけが過ぎて形が変わらない。盛り上がるのは深夜のやりとりだけ、誘うといつも「また今度」、人には必ず友達だと言う、関係の話をすると「なんで名前つけなきゃいけないの」と返される。
このサイトのおすすめはこう。毎日話して2、3週間たっても誘って会えない、またはもうふたりで3、4回会ったのに関係が同じところにいる。そうなったら「相手はスロースターターだから」で説明するのはやめる。スロースターターの多くは、あなたに対してだけゆっくりなんだ。ここで切り出すタイミング。様子見を続けても、悩む期間が何か月か延びるだけ。
曖昧なのは自分だけ?甘い言葉より、どれだけ動いているかを見る
曖昧な関係でいちばん怖いのは、ふたりとも曖昧だと思っていたら実は自分だけだった、ってこと。見分け方は、相手が自分に何を使ってくれるか。時間、自分からの行動、こっちの小さなことを覚えているか。相手がどのスタンプを使ったか研究しても、あまり意味はない。
相手からも話題をふってくる。毎回こっちを待っているわけじゃない
夜中かヒマなときだけ「何してる?」と出てきて、話し終わると何日も消える
OKするか、「今週は無理だけど来週の火曜なら行ける」と自分から別の日を出す
話はすごく盛り上がるのに、相手から誘ってこない。こっちが誘っても別の日を出さない
前に話したことを覚えていて、この前のめんどうな取引先どうなった?と聞いてくる
覚えているのは頼みごとだけ。送り迎え、引っ越しの手伝い、夜中2時までの相談、そのお返しが「ほんといい人だね」
スマホを置いて、時間になってもなかなか帰りたがらない
ずっとスマホを見ていて、時間になったらすぐ帰る
最後の、ずっと手伝ってばかりの役。これはぴったりの言い方があって、「都合のいい人」って呼ばれる。曖昧な関係とは別もの。
「話は盛り上がるのに会えない」パターンは、無料レッスン盛り上がるのに誘ってこないで見分ける練習ができる。どんな行動がいちばん信用できるかは言葉より行動にまとめてある。もっと具体的なサインを見たいなら、続けて女性の脈ありサインか男性の脈ありサインを読んでみて。
曖昧な関係で告白するべき?急がない、止まったら切り出す
ネットで昔から言われているのが「告白は確認作業」。これは合っている。2回会っただけで長文の告白を書くと、まだよく知らない相手に対して態度を決めろと迫ることになって、たいてい気まずくなるだけ。
もう一歩進めて言うと、曖昧な時期には正式な告白がいらないことが多い。気持ちを一気に全部渡すと、相手はもう手に入ったと感じて好奇心がなくなり、逆にあら探しを始める。好きな気持ちは渡していいけど、小出しに、行動で渡す。
- 会って別れるときに「今日楽しかった。来週また誘う」と言って、本当に誘う。
- 相手が大事にしていることを話しているとき、いいなと思ったところを言う。「仕事にそこまでこだわれるの、いいと思う」。
- 次に会う日時と場所はこっちから出して、ふたりを前に進める。
関係はたいてい、会っているうちにできていく。会う回数が増えて距離が近くなれば、ふたりとも自然にどういう関係かわかる。どっちかが下手に出て聞く必要はない。
口に出すのは、止まったとき。毎日話すのにいつも会えない、何回か会ったのにずっと同じところにいる。そういうときは長文も「結局好きなの?」もやめて、会ったときに、見えていることをそのまま言う。
この言い方が効くのは、「違う」と言われるのを怖がっていないのが伝わるから。相手が考えたいと言ったら「わかった」と返して、本当にせかさない。ほかの人と知り合うなら、知り合えばいい。相手に気があれば、自分から戻ってくる。この「止まったら口に出す」習慣は、無料レッスンわからないときは聞くで先に練習できる。
おすすめしない告白のしかたもいくつかある。
- LINEで長文を送る。長文そのものが「あなたがすごく必要」と言っていて、相手は読んだらもっと引きたくなる。
- 会社の飲み会やカラオケの個室で、みんなの前で言う。相手はその場で断りにくくて、あとで避けられるだけ。
- 大きな花束を持って相手の会社の前で待つ。ドラマみたいな追いかけ方は、たいてい気まずさで終わるし、自分を低いところに置きすぎる。
答えが「やっぱり友達でいよう」だったら、「わかった」と返して、本当に距離をとって、ほかの人と知り合おう。口では「わかった」と言いながら心では待ちつづけると、もっと深くはまっていくだけ。
こういう曖昧な関係は、早めに離れたほうがいい
曖昧な関係が全部ゆっくりでいいわけじゃない。次のものは、スピードより誠実かどうかが問題になる。
- 相手に恋人がいるのに、自分と曖昧な関係を続けている。相手がどれだけ「うまくいってない」と言っても、あなたは向こうの相手が知らない関係の中にいる。ここで止まろう。
- 口では「あなただけ」と言い、約束をちらつかせてこっちを入れこませながら、裏で何人とも会っている。付き合う前に何人かと知り合うのはふつうだし、自分もそうしたほうがいい。選択肢が多いほうがのぼせない。問題なのは、ウソの約束で人を入れこませること。
- こっちが引こうとすると相手が熱くなり、近づくとまた冷たくなる。こういう温度差は特に手放しにくい。なぜずっと待ってしまうのかは既読スルーの記事で分解している。
- 毎日曖昧なやりとりはするのに、会おうとするといつも空いてない。これはキープされている。はっきり言おう。「このままならもう連絡やめる。キープされてる感じがする」。相手に本当に気があれば、自分から時間をつくる。
曖昧な関係を終わらせたいとき、相手が悪い人だと証明する必要も、相手の同意を待つ必要もない。一度言えば十分。
「自分がほしいのは、もっとはっきりした関係だってわかった。いまそのつもりがないなら、少し離れたい」
逆に、自分も曖昧な時期に小さな駆け引きをしないこと。相手の返信が遅かったから、わざと同じだけ放っておく。やきもちを焼かせたくてストーリーを上げる。ルールどおりに演じた冷たさは相手に伝わるし、わざと異性と写った写真を上げると、相手に飢えているように見える。返したいときに返す。自分の生活があって、呼ばれたらすぐ行くわけじゃない。それで十分。サインの読み方はサインを読むトピックページにまとめてある。
セルフチェック:曖昧な関係を読めるか3問
1. ふたりで5回会って、2か月ずっとやりとりしているのに、関係は同じところにいる。いちばんいい次の一歩は?
2. 相手とはすごく話が合って夜中まで話すのに、3回誘って3回とも「また今度」、別の日も出てこない。これに近いのは?
3. 止まった曖昧な関係を終わらせたい。必要なのは?
よくある質問
曖昧な関係の相手が、同時に何人かいてもいい?
いい。関係がはっきりする前に何人かと知り合うのはふつうで、選択肢が多いほうがひとりにのぼせず、小さなことでいちいち不安にならない。やらないのはウソをつくこと。相手に聞かれても細かく話す必要はないけど、相手だけみたいなふりはしない。「ちゃんと付き合うつもり」みたいな約束で相手を入れこませるのは、もっとダメ。
相手に「いまは恋愛したくない」と言われた。どういう意味?
言葉どおりに受け取ればいい。本当に恋愛したくないのかもしれないし、あなたとは付き合いたくないのかもしれない。でもどっちでも、できることは同じ。「もう少し待てばいい」とは聞かない。力を自分の生活に戻す。もし相手がいつか気が変わったら、あなたへの連絡のしかたはわかっている。
曖昧な時期に手をつないだりキスしたりしていい?
いい。相手の反応を見よう。寄ってくる、キスを返す、手を握り返す。それは望んでいるということ。手を引く、体を引くなら止める。手をつなぐのもキスも、その瞬間のその一歩だけの話で、付き合ったという意味でも、相手がその先も望んでいるという意味でもない。関係がどこまで来ているかは、会う頻度と相手がどれだけ動いているかで見る。
曖昧な関係でふられたら、友達に戻れる?
戻れる人もいる。ただ、たいていは一度距離が必要。友達でいることにOKしたけど、本当は相手の気が変わるのを待っているなら、急いで友達にならなくていい。本当に吹っ切れてから考えよう。