相手が「距離を置きたい」と言うとき、いちばんよくある意味はこうです。今の自分の状態では、あなたとちゃんと向き合えない。しばらく一人でいたい。仕事が詰まっていて何日か休みたいだけのこともあれば、この関係に気持ちがなくなりはじめている予告のこともあります。どちらであっても、あなたにできることは同じです。追わない、迫らない、いつもどおり自分の毎日を送る。
このひとことを聞いたとたん、あわてる人は多いです。いったい何があったのか、どれくらいなのか、まだ好きなのかをはっきりさせたくなる。でもそれを口にすると、相手に届くのはひとつだけです。あなたが、相手が戻ってこないのをすごく怖がっていること。これは男性でも女性でも同じなので、この先は「相手」と書きます。
「距離を置きたい」はたいていどのタイプ?
| タイプ | よくある言い方 | だいたいの長さ | どう返すか |
|---|---|---|---|
| 充電 | 「今週は一人でいたい」 | 数日から1、2週間 | 「わかった、落ち着いたら連絡して。」 |
| ケンカのあとに頭を冷やしたい | 「今はもう話したくない」 | 数時間から一晩 | 「わかった、先に自分のことやってる。」 |
| この関係について考えたい | 「私たちのこと、少し考えたい」 | わからない | 「わかった。」そしていつもどおり過ごす |
充電タイプ。相手はこのところ生活がいっぱいいっぱいです。プロジェクトの締め切り、家族の入院、期末試験、転職したばかり。あなたに会いたくないとは限らず、力が残っていないだけ。この「距離」はいちばん短く、いちばん扱いやすいものです。
ケンカのあとに頭を冷やしたい。ケンカが終わったばかりで、相手はもう話したくない。言うべきことを言ったら、自分のことをして、相手の怒りが収まって戻ってくるのを待ちます。頭を冷やす時間と無視の違いに、くわしいやり方があります。
この関係について考えたい。相手が二人の関係に疑問を持ちはじめています。いちばん不安になるタイプで、いちばん間違ったことをしやすいタイプです。ここで上乗せする人は多い。プレゼントを贈る、長文を書く、変わると約束する。どれも「あなたなしではいられない」と伝えていて、相手は外へ出ていくべきだとますます確信します。
なぜ片方が距離を求めるほど、もう片方は近づきたくなるのか
多くのカップルが、あるくり返しにはまっています。片方はストレスを感じると引きたくなり、もう片方は相手が引くのを感じると、もっと近づきたくなる。追う側はもっとメッセージを送り、もっと会ってはっきりさせたがる。引く側はますます追いつめられた気がして、もっと遠くへ引く。コミュニケーション学者のポール・シュロットらは、関連する研究を何十本もまとめて見て、この「片方が追って、片方が逃げる」パターンが多いほど、二人とも関係への満足度が低いことを見つけました。
このくり返しを止められるのは一人だけで、それは追っている側です。あなたが止まれば、相手が引く理由は半分なくなります。プレッシャーが消えると、相手にはかえってあなたを恋しく思う余裕ができる。ずっと追いかけてくる人に、近づきたい気持ちはなかなか湧きません。「わかった」と言って自分のことをしに行く人には、むしろ興味が湧きます。この人、なんで全然あわてないんだろう。
距離を置きたいと言われたら、どう返す?
- 「わかった」と返す。「待ってるね」「体に気をつけて」「大好きだよ」は足さなくていい。どれも重さを増やします。
- 理由も、どれくらいかも聞かない。期間を聞くのはもっともに見えますが、相手の耳には「戻ってこないのがすごく怖い」と聞こえます。相手がどれくらい距離をほしいかは、相手のことです。この間あなたがどう過ごすかは、あなたのことです。無料レッスンの課題を分けるに、ひととおりの練習があります。
- いつもどおり自分の生活を送る。友だちと会う、運動する、後回しにしていたことを片づける、仕事をしっかりやる。どれももともとやるべきことで、相手に見せるための演技とは関係ありません。自分の時間と空間のレッスンが扱っているのが、このことです。
- 自分にひとつ聞いてみる。引き止めたいのはこの人?それとも、ただ置いていかれたくないだけ?あわてているのは、実は負けるのが怖いからということも多い。はっきりさせると、自分が何をほしいのかが見えてきます。
- 長引いて、どんどん遠ざかるなら、一度はっきり聞く。2、3週間たっても、相手から連絡がない、メッセージに返事がない、誘っても先延ばしにされる。そうなったら聞きます。「時間がほしいの?それとももう続けたくない?はっきり言ってくれればいい。」聞いたら、言われたとおりに受け止め、もう追いません。
- 相手が戻ってきたら、普通に迎える。この間どれだけつらかったかを訴えない、昔の話を持ち出さない、すぐに全部を相手に取り戻させようとしない。
ひとことで、理由も期間も聞かない。言ったら、自分のことをしに行きます。
3通とも、すごく怖がっていると相手に伝えています。相手は息をつきたかったのに、受け取ったのはもっと大きなプレッシャーです。
やらないこと:メッセージを連投する、相手の家の前で待つ、共通の友だちに様子を聞く、意味ありげな投稿をたくさんする。どれも相手に見張られていると感じさせ、自分の不安も強くなるだけです。
距離を置くことと、無視することの違い
中には、「距離」がいつも、あなたが友だちの集まりに行ったあと、何かを断ったあとに出てきて、しかも必ずあなたが謝るまで終わらない人もいます。これは、冷たくすることであなたを罰しているのに近い。
見分けるのは簡単で、どう終わるかを見ます。相手が自分から戻ってきて普通に過ごすなら、ふつうの「距離」です。毎回あなたが頭を下げないと元に戻らないなら、無視です。後者でも返し方は同じで追いませんが、落ち着いているときに自分のルールを一度伝えておけます。「不満があるなら直接言って。無視されても意味ないし、それで謝ったりはしない。」そのあとは相手の行動を見ます。
沈黙に加えて、脅し、スマホのチェック、行き先の追跡があるなら、まず自分の安全を優先してください。DV相談+(0120-279-889、24時間)やDV相談ナビ(#8008)に相談できます。誰かに話を聞いてほしいときは、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間)があります。命の危険を感じたら110番です。
「距離を置く」についての3つの誤解
自分が距離を置きたいときは、どう言う?
ひとこと伝えれば十分です。長い説明も、まだ好きだという念押しも、くり返さなくていい。
引くこと、いつ会うかを言って、謝りも説明もしない。
少し距離を保つのは、もともといいことです。二人で毎日べったりしていると、ときめきはいちばん早く下がります。ときどきそれぞれ忙しくしているほうが、会ったときに気持ちが動きます。プレッシャーの中でまず自分を落ち着けてから、話をはっきり伝える練習は、落ち着いた強さのレッスンでできます。
同じことでケンカして頭を冷やす必要がよく出てくるなら、同じことで何度もケンカするで、くり返すケンカの裏で本当は何をめぐって争っているのかを書いています。まだいい感じの段階で、付き合うと決まっていないのに急に距離を置きたいと言われたなら、曖昧な関係とはに別にまとめています。関係の中での付き合い方は恋人との関係のトピックページにあります。
セルフチェック:距離をあげられるか3問
1. 相手に「今週は一人でいたい」と言われた。いちばんいい返事は?
2. 3週間たって、相手はどんどん冷たくなり、誘っても先延ばしにされる。どうする?
3. 距離を置きたいと言われて、腹が立ってブロックしたくなった。よりいいのは?
よくある質問
距離を置く期間はどれくらい待てばいい?
数えなくていいので、いつもどおり自分の毎日を過ごしてください。ケンカのあとに頭を冷やすなら、たいてい一晩で終わります。生活が詰まっているときの充電なら、数日から1、2週間がよくある長さです。2、3週間以上たっても相手から連絡がなく、メッセージにも返事がないなら、時間がほしいのか、もう続けたくないのかを一度はっきり聞きます。
距離を置きたいと言われたあと、メッセージを送ってもいい?
必要な用事なら送っていい。毎日「大丈夫?」と送ったり、どれだけつらいか長文で説明したりはしないでください。本当におもしろいことを思いついたら、たまに1通送るのはかまいません。送ったら返事を待たないこと。
距離を置きたいは、別れの前ぶれ?
そうかもしれませんが、このひとことだけでは何もわかりません。行動を見ます。相手が落ち着いたら自分から連絡してくるなら、充電だっただけです。距離がどんどん長くなる、誘ってもいつも先延ばし、どんどん冷たくなるなら、たいていはあなたへの気持ちがもうそれほどないということです。そのときは追っても取り戻せず、自分を磨くほうが役に立ちます。
付き合う前のいい感じの時期に、距離を置きたいと言われたら?
「わかった」と返して、いつもどおり生活を送り、いつもどおりほかの人とも知り合います。付き合う前の「距離を置きたい」は、相手がまだ先へ進むか決めかねていることがよくあります。しばらくたっても相手から戻ってこないなら、それがたいてい答えです。