デートと付き合うの違いを一言で言うと、デートは「知り合ってみる」、付き合うは「2人とも『いいよ』と言った、一緒にいよう」。デートが意味するのは、恋愛に発展するかもしれないつもりで2人で会ってることだけで、約束はついてこない。付き合うには2人ともがはっきりOKする必要があって、ふつうは1対1で、相手を自分の生活に組み込むことも意味する。いちばん面倒なのは、片方はまだデートの段階だと思ってて、もう片方はもう付き合ってると思ってて、どっちも聞いてない状態だ。
この誤解がよく起きるのは、言葉そのものがあいまいだからだ。日本語の「デート」はたいてい1回の外出を指す。「土曜はデート」。英語の dating は1つの期間全体を指すこともあって、we're dating で付き合ってるという意味になることさえある。日本では告白して付き合い始めるのが一般的だから、デートから付き合うまでの間は「いい感じ」とか「友達以上恋人未満」と呼ばれがちだ。同じ言葉でも、一人ひとりの頭の中の定義が違う。
知り合ってから付き合うまで:それぞれの段階は何か
| 段階 | 2人がしてること | 約束はある? | 同時にほかの人と知り合っていい? | よく聞く言い方 |
|---|---|---|---|---|
| 知り合う | マッチングアプリやLINEでやりとりしてる。1回会ったかもしれない | ない | ふつうはいい | 「まだやりとりしてるだけ」「まだ知り合い中」 |
| デート | 2人でごはん、展示、散歩に出かける。どっちも友達の集まりじゃないとわかってる | 次に会う約束だけ | 2人の前提しだい。聞いたほうがいい | 「何回か会ってる」「まだ様子見」 |
| 友達以上恋人未満 | よく連絡して、気にかけて、心の中ではわかってる。でも口に出してない | 口に出してない | はっきりしない。まさにそこが問題 | 「えっと……友達」 |
| 付き合う | 2人とも一緒にいることに同意してる。関係に名前がある | ある。ふつうは1対1 | だめ。2人で別の形を決めてない限り | 「彼氏」「彼女」「付き合うことになった」 |
デートと友達以上恋人未満はよく重なるけど、同じものじゃない。デートは行動の話で、2人で出かけてるかどうか。友達以上恋人未満は気持ちの話で、好意はあるけど口に出してない。同じ部署の2人が毎日夜中までLINEしてるのに、2人でごはんに行ったことは一度もない。これは友達以上恋人未満だけど、デートはしてない。マッチングアプリでマッチしてコーヒーを2回飲んで、どっちもまだ様子を見てる。これはデートしてるけど、友達以上恋人未満とは限らない。
もう1つよく勘違いされるところがある。付き合うかどうかの境目は時間とは関係ないし、手をつないだ、キスした、泊まった、も数に入らない。2人とも「いいよ」と言う必要がある。体の距離が近づいたのは、その一歩を2人ともよしとしたということだけで、自動的に関係に名前がつくわけじゃない。
相手の誘い方そのものも手がかりになる。「土曜の午後、あの展示行かない?3時に迎えに行く」はデート。「今度ごはんでも行こうよ」は社交辞令に近い。具体的な誘いと「今度ね」の見分けは、具体的な誘いの無料レッスンで練習できる。それでも今回の外出がデートなのか友達の集まりなのか判断しにくいなら、これってデート?ただの遊び?に7つの手がかりをまとめてある。
付き合ったら変わる5つのこと
付き合うのは「デートのアップグレード版」で、会う回数が増えて甘くなるだけだと思ってる人は多い。変わるのはルールのほうで、会う回数はその次だ。
- 1対1になる。付き合うとふつうは1対1になる。別の形を2人ではっきり決めてない限り。デートの段階ではそうとは限らなくて、2人がどう考えてるかしだい。
- 予定の距離。デートは「また今度」。付き合うと、もっと先の予定を一緒に立てるようになる。連休にどこへ行くか、年越しをどう過ごすか、相手の友達の結婚式に一緒に行くか。
- まわりへの言い方。付き合うと友達に紹介するし、家族に会うこともある。デートの段階では、たいていまだ「友達」だ。
- 嫌なことがあったとき。デートの段階で合わないと、たいていそのままフェードアウトする。付き合ってからは、問題を口に出して話し合って、ケンカしたら関係を直す。
- 終わり方。デートの終わりは「合わないと思う、何回か会ってくれてありがとう」の一言でいい。付き合ってたなら終わりは別れで、相手にはちゃんとした話し合いがふさわしい。もう会わないとどう伝えるかは、フェードアウトする前にに具体的な言い方がある。
いちばん見落とされがちなのは5つ目だ。デートの段階で消えて終わらせるのに慣れてる人が、付き合ってからも同じ手を使うと、相手の傷はまったく別のレベルになる。
デートの段階で、ほかの人とも会っていい?
これに決まった答えはない。人によって前提が違うからだ。アメリカのマッチングアプリの文化では、「まだ1対1の話をしてない」を、何人かと同時にデートしていいと受け取る人が少なくない。日本でも、何回も決まって会ってるならもう自分だけと会ってるはずだ、と考える人は多い。どっちの考えも間違いじゃない。間違いなのは、相手も自分と同じように考えてると思い込むことだ。
すすめることはシンプルだ。一緒にいようと決める前なら、何人かと知り合うのはふつうのこと。聞かれたら気楽に本当のことを答えて、嘘はつかない。相手が約束を求め始めた、またはもう付き合ってると思ってるのに、こっちはまだ決めたくないなら、自分の状況をはっきり言って、相手に決めてもらう。同時に何人かと知り合っていいのか、聞かれたらどう答えるかは、同時に何人かとデートするにまとめてある。
もうただのデートじゃない?気持ちより行動を見る
気持ちはいちばんあてにならない。いい感じの時期は誰でも想像がふくらむからだ。もっと正確なのは、2人が実際に何をしてるかを見ること。下のリストと照らし合わせてみてほしい。
- 週末に何をするか、お互い先に相手に聞く。
- 会う約束を押してるのがこっちだけじゃない。相手も自分から誘ってくるし、日を出してくる。
- 相手の友達に会ったことがあって、紹介されるとき「友達」だけじゃない。
- 来月や次の季節の話をしたことがある。ライブのチケット、連休に一緒に旅行するかどうか。
- 嫌なことがあったら口に出す。何日か消えて何事もなかったように戻ってくる、ということがない。
- マッチングアプリを消した。少なくともその話をした。
当てはまるほど、2人の過ごし方は付き合ってる関係に近い。どれも目に見える行動で、「すごく大事に思ってる」を100回言われるよりあてになる。目に見える行動で見るのレッスンは、2人の気持ちの注ぎ方が釣り合ってるかを読む練習だ。ただ、覚えておいてほしい。全部当てはまっても、まだ「いいよ」と言い合ってないなら、まだ付き合ってはいない。逆に、1つ2つしか当てはまらないのにもう付き合ってる人たちもいて、それもまったく普通だ。リストは自分がはっきり見るためのもので、相手の代わりに決めるためのものじゃない。
片方はデート、片方は付き合ってるつもり:いちばんよくある誤解
よくある場面をいくつか挙げる。
- SNSのストーリーで相手が別の人と映画に行ってるのを見て、裏切られたと感じる。相手はきょとんとしてる。「別に付き合ってないよね。」
- 会社の飲み会で誰かが「2人付き合ってるの?」とはやし立てて、片方は「うん」、もう片方は同時に「いや、違うよ」。
- 年末年始に一緒に実家に帰らないかと聞いたら相手がびっくりして、そこで初めて、この関係への2人の想像が何歩も離れてたと気づく。
こういう場面のほとんどは、誰かが誰かをだましてるわけじゃない。「いいよ」と言い合う一歩が飛ばされただけだ。2人とも「こんなに明らかなのに、わざわざ聞く?」と思ってて、その「明らか」の向きがそれぞれ違ってた。
片方は付き合ってるつもり、片方はまだデートのつもり。どっちも感じ方は間違ってない。間違いは、どっちも聞かなかったこと。
誰も聞かないのは、すごくよくあることだ。コミュニケーション学者のレスリー・バクスターとウィリアム・ウィルモットは1985年、90人にインタビューして、付き合ってる相手やいい感じの相手との間で触れられない話題は何かを聞いた。いちばん多くの人が避けてたのが「今の私たちってどういう関係?」で、話したらこの関係が壊れてしまうと感じる人が多かった。
ただ、片方が何か月もわざとはっきりさせないまま、付き合ってるからこそ得られる一緒の時間や親密さを楽しんでるなら、それはもう誤解じゃない。態度をはっきりさせずに引き延ばしてるのに近い。友達以上恋人未満がどうやって引き延ばしになるかは、友達以上恋人未満とは?を見てほしい。どれくらい引き延ばされたら気をつけるべきかは、付き合う前の期間はどれくらい?にある。
2人の関係を知りたい。どう聞く?
会ってるとき、気楽なタイミングで、先に自分の状況を言って、それから相手に聞く。
「一緒に出かけるのすごく好きだし、今ほかの人とは会ってない。私たちのことどう思ってるか知りたい。まだ知り合ってる途中?それとも付き合いたい?」
先に自分のことを言うと、相手は取り調べされてる気になりにくい。質問に選択肢を2つ残すと、相手も本当のことを言いやすい。答えが出たら、言葉どおりに受け取る。「まだわからない」も1つの答えだ。何が必要か相手に聞いて、自分がどれくらい待てるかを考えればいい。この「わからなければ聞く」習慣は、わからなければ聞く、の無料レッスンで先に練習できる。切り出し方の手順と、いろいろな返事への受け方をもっと詳しく知りたいなら、付き合ってるのか確かめるにはに1ステップずつ書いてある。デートのほかの悩みはデートのトピックページにまとめてある。
セルフチェック:デートと付き合うを見分けられるか3問で
1. 5回会って、手もつないだ。でも「付き合おう」とは一度も言ってない。これは?
2. 関係を確かめたい。いい聞き方はどっち?
3. デートの段階で、同時にもう1人と知り合ってる。こっちの相手が「今の私たちって何?」と聞いてきた。まだ決めたくない。いいやり方は?
よくある質問
何回デートしたら付き合ってることになる?
回数はない。付き合うかどうかの始まりは2人とも「いいよ」と言うことで、何回目のデートかは関係ない。2回目に会ったときに決まる人もいれば、2か月デートしてやっと話がつく人もいて、どっちもふつうのことだ。
デートで手をつないだりキスしたりしたら、付き合ってることになる?
ならない。相手がこのあと必ずもっと近づいてくるということでもない。一歩ごとに、その場の相手の反応を見る。関係を確かめたいなら、言葉で聞く。まだ決めてないうちの体の距離をどうするかは、付き合う前に手をつないでいい?にまとめてある。
まだデートの段階なら、フリーってこと?
多くの人はフリーだと言う。まだ約束がないからだ。でももうかなり頻繁に会ってるなら、相手はそう思ってないかもしれない。聞かれたら正直に答えるほうが、「厳密にはまだフリー」で逃げるよりいい。
「知り合い中」と「友達以上恋人未満」は同じ?
ちょっと違う。知り合い中はまだ相手を知ってる途中で、好意があるとは限らない。友達以上恋人未満は、好意はもうあるけど口に出してない状態。知り合い中はすぐに過ぎることもあれば、友達以上恋人未満で長く止まることもある。