「3回デートして何もなかったら、もう脈なし。」
これが多くの人の言う「3回目のデートのルール」で、いくつかのバージョンがあります。3回目のデートで体の関係を持つものだ、という人。3回目でまだキスしていなければ、相手は興味がないという人。逆の使い方をする人もいて、最初の2回は必ず守って、3回目からなら「いい」とします。日本では「告白は3回目のデートで」という言い方もよく聞きます。バージョンは違っても、理屈は同じです。デートの回数で、2人の間に何が起きるべきかを決めているのです。
このサイトの考えでは、3回目のデートのルールは全員には当てはまりません。ドラマや恋愛コラム、友達とのおしゃべりで何度も出てくるうちに、ルールのように聞こえるようになった言い方に近いものです。社会学者のウィリアム・サイモンとジョン・ギャニオンは、こうしたものを「性的スクリプト」と呼びました。1986年の論文で論じているのは、人は親密な関係の中で、多くのことを文化から学んだ台本どおりにやっている、ということです。3回目のデートのルールは、その台本のセリフの1つです。実際には、初めて会った日からとても近くなる人もいれば、何回もデートしてやっと手をつなぐ人もいて、どちらもふつうのことです。
3回目のデートのルールはどこから来た?なぜこんなに信じられている?
このルールが広まったのは、当たっているからではありません。難しいことをいくつか省いてくれるからです。
付き合う前の時期に地図をくれる。デートを始めたばかりのころは、何もかもが不確かです。彼女は自分を好きなのか、2人は何なのか、次の一歩は何なのか。根拠がなくても、数字が1つあれば方向があるように感じられます。
自分で判断しなくて済む。ルールがあれば、今日の彼女の反応を見なくていいし、いつ提案するかを自分で決めなくていい。でも人のペースはそれぞれで、数字はあなたの代わりにそれを見てはくれません。
友達が何度も念を押してくる。「3回目なのにまだ何もないの?」という質問はグループLINEでよく見かけます。何度も聞いていると、自分が遅れている気がしてきて、「今夜こそ」という気持ちで出かけるようになります。
この言い方は、どちらの方向でも問題を起こします。早く進めたい人にとっては締め切りになります。過ぎれば焦り、彼女が少し迷っただけで続けて急かし、結果として彼女は帰ったあと二度と返事をくれなくなります。ゆっくり進めたい人にとってはハードルになり、最初の2回を耐えるのは「軽くない」ことを証明するためであるかのようになります。どちらの使い方も、「今日の2人の感じはどうか」を「決まりではどうあるべきか」にすり替えています。
よくあるペース:1回目で何か感じる、2回目で近づける、3回目は自然に
どうしても1つのペースを挙げるなら、よくあるのはこうです。
- 1回目のデート:彼女に何か感じてもらう。楽しく話せて、彼女があなたを面白いと思い、終わるときにいい反応を返してまた会う気があるなら、何も起きなくてもそれで成功です。
- 2回目のデート:この人には近づけると感じてもらう。1回目より空気が軽くなるので、好意を少し多めに出してかまいません。場所は自分の家から近めのレストランや小さなバーにしておくと、そのあと場所を変えるかどうかが決めやすくなります。
- 3回目のデート:たいてい自然とそうなる。最初の2回がうまくいっていれば、3回目は多くのことをわざわざ段取りしなくて済みます。
デートとデートの間は、オンラインでいつもどおりやりとりして、その感じを保ちます。毎日べったり連絡する必要も、いつ空いているかを何度も聞く必要もありません。
ただ、これはよくある形の1つにすぎず、人のペースはそれぞれです。初回からとても近くなる人もいて、そういう相手とさらに3回デートを重ねるのは、お互いの時間の無駄です。慎重で真剣な相手を探している人なら、初デートでキスするだけでもう十分多く、最後の一歩をそんなに早く進めたくないのも十分理解できます。1回目にうちに誘ってうまくいかなくても、彼女に嫌がられていないなら、もう一度誘って軽く食事だけして帰し、3回目にまた考えるほうが、ずっと自然に進みます。
いちばん大事なのは、「今夜こそ」と思って出かけないことです。目標を今夜楽しく過ごせるかどうかに置くと、かえって肩の力が抜けて、彼女にもそれが伝わります。
彼女がそうしたいかどうかは、反応で見る
カレンダーの何回目かは答えを教えてくれません。教えてくれるのは彼女の反応です。
彼女がそうしたいときの様子:彼女が寄ってくる、手を取ると握り返してくる、キスすると応えてくる、うちで座ろうと言うと、行けばどういうことか分かったうえでついてくる、またはそのままOKと言う。
キスしたのは、その瞬間のことだけ。彼女がキスに応えても、今夜一緒に帰るとは限りません。3回目のデートをOKしたのは、会うことをOKしたということです。一歩進むたびに、その一歩への彼女の反応を見ます。無料レッスンの同意は具体的なものに、練習できる場面がたくさんあります。
提案するときは言葉で、頼み込まない。ふだんの口調で一言、筋の通る理由を添えて言います。「うちでレコード聴こう。あのプレーヤーの音、絶対聞いたことないから。」「いい?」「どう?」を何度も聞く必要はありません。そうするとかえって彼女はOKしにくくなります。
彼女が迷っているとき。「初めて会った日にうちに行くのはちょっとね」と言いながら、まだ並んで歩いて話しているなら、それは迷いで、まだ断ってはいません。何が心配なのか聞いて、そこに答えればいいです。冗談で空気を軽くしてもいい。落ち着いてはっきり言うこともできます。「もっと一緒にいたいのは本当。嫌なら何も起きないから。」
彼女が断ったとき。彼女が「行かない」「帰る」と言う、手を引っこめる、立ち上がって帰ろうとする。そうしたら止めます。体が近づいているときに彼女が「早すぎる」「まだ知り合ったばかりだし」と言ったら、それもまず止めて、いつもどおり話します。彼女のほうからまた寄ってきたら続けます。頼み込まない、粘らない、理屈で説き伏せない。
デートを関門だらけの試験のように考えて、手をつなげたから合格、2軒目に行けたから合格、もうすぐだ、と思っていると、結果ばかりを見つめることになり、最初から最後まで肩に力が入ったままになります。この心の持ち方は小さな動作で彼女を試さないのレッスンで分解しています。
それから、何回目かに関係なく守ることが1つあります。彼女が飲みすぎて判断できなくなっているなら、あなたがやることはただ1つ、彼女を無事に家に帰すことです。
彼女が「今日は先に帰る」と言ったら、どう返す?
いちばんいい返事は短いものです。「わかった、駅まで送るよ。」そして本当に手放して、いつもどおり話し、いつもどおり別れます。断られても顔色を変えないあなたを見て、彼女は次にかえって安心して出かけてきます。
| タイミング | こう返す | こうはしない |
|---|---|---|
| その場で | 「わかった、駅まで送るよ。」 | ため息をつく、黙り込む、顔がこわばる |
| その夜 | いつもの流れのまま駅の改札まで送って別れる | 30分後にもう一度「本当にだめ?」と聞く |
| その後の数日 | いつもどおりやりとりして、次のデートに誘う | 「じゃあいつまで待てばいいの」と送る、「もう3回も会ってるのに」と文句を言う |
デートの回数を持ち出して数えると、見返りを待っていると彼女に思わせるだけ。「おやすみ また今度」と一言返せば十分。
あなたが急かされる側なら、「まだその気になれない」に理由はいりません。一度言えば十分です。「今日は先に帰る。」相手がそれを聞いて説得し始める、怒り出す、「もう何回も会ってるのに」と持ち出すなら、あなたは議論に付き合う義理はありません。そのデートはそこで終わりにして、自分で帰ってかまいません。
3回目のデートで何が起きる?変わるのはこういうこと
3回目のデートが、どうしても越えなければいけない節目ではないなら、それはふつう何なのでしょうか。よくある変化はこうです。
- リラックスしている。彼女のコーヒーの頼み方の癖がわかっていて、どんな沈黙なら気まずくないかもわかる。演じている部分がずっと減ります。
- 「このあと」の話が出てくる。彼女が「来月のあの展示、一緒に行かない?」と言ったり、これからの予定にあなたを入れたりします。
- 話すのがもっと楽になる。自分の生活や好きなことを、もう少し多く話せます。彼女に最近ほかの人ともデートしているか聞かれたら、軽く本当のことを答えれば十分です。言い方は同時に何人かとデートするを見てください。
- 体の距離は、少し近くなるかもしれないし、ならないかもしれない。手をつなぐ、ハグする、キスする。どれもその場の2人の感じしだいです。速さそのものは、気持ちの深さを表しません。
デートの進展が早すぎる、遅すぎると感じたら?
遅すぎると感じる。まず、自分がきっかけを作っていたかを考えてみます。デートの場所がいつも自分の家から遠くないか、毎回食事のあとすぐ解散していないか、次の場所を一度も提案していないのではないか。次は自分の家に近めの場所で会って、いい空気のときにふだんの口調で提案して、彼女の反応を見ます。それから、自分が保守的な価値観の話をしすぎて、あなたと何かあったら評価されると彼女に思わせていないかも振り返ります。彼女が慎重で真剣な付き合いを望む人なら、彼女のペースに合わせてゆっくり進めます。毎回提案しても彼女が断るなら、それが彼女の答えです。
早すぎると感じる。あなたがゆっくりにしたいなら、一度言えば十分です。「すごく好きだけど、もう少しゆっくり進めたい。」あなたを大事に思う人なら合わせてくれます。言ったあとも相手が押し続ける、粘り続けるなら、それははっきりした警告です。こうしたスピードの食い違いはラブボミングで触れています。
いちばんよくある落とし穴は、進み具合で自分に点数をつけること。「3回会ってまだ何もないのは、自分が弱いからでは」。こう考えると、毎回のデートが試験になります。人は緊張すると、もともとの過ごし方さえうまくできなくなります。物差しを変えましょう。彼女はいい反応を返してくれたか、自分からまた会いたがったか、あなたは会うたびに肩の力が抜けていったか。無料レッスンの行動・時間・効果は、自分の進み具合をどう見るかの話です。次にどこへ行くかは、2回目のデートは何する?のアイデアが3回目にも使えます。デートの記事はデートのトピックページにまとめています。
プレッシャーの中で、あるいはしらふでないときに、望まない性的な行為があったなら、それはあなたのせいではありません。安全がいちばんです。性暴力の被害は、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター #8891 で相談できます。警察の性犯罪被害相談は #8103、誰かに話を聞いてほしいときはよりそいホットライン 0120-279-338(24時間)、緊急のときは110にかけてください。
セルフチェック:ペースがわかっているか3問で
1. 3回目のデートがもうすぐ終わる。うちで座ろうと言うと、彼女は「今日は先に帰る」と言った。いちばんいい返事は?
2. 初デートで話が弾んで、うちに誘った。彼女は歩きながら「初めて会った日に家に行くのはちょっとね」と言う。いいやり方は?
3. もう4回デートしていて、ペースが遅すぎると感じる。いいやり方は?
よくある質問
3回目のデートで告白しないといけない?
その必要はありません。3回目のデートで大事なのは、2人が楽しく過ごせて、気持ちが前に進んでいることです。まだ付き合う前のいい感じの時期に急いで関係の名前をほしがると、そのいい感じそのものを壊してしまうことがよくあります。自分が彼女と一緒にいたいと確信してから、ふだんの調子で伝えればいいのです。言い方は付き合ってるのか確かめるにはにあります。
何回デートしたら体の関係を持っていい?
正しい回数はありません。初回で自然にそうなる人もいれば、何回もかかる人もいます。見るのは、2人ともしらふであること、彼女が行動か言葉でそうしたいと示していること、そして彼女が止めてと言ったらあなたが止めることです。
彼女がずっと体の接触を避ける。私のこと好きじゃない?
そうとは限りません。まずほかのところで彼女がどれだけ乗り気かを見ます。自分から連絡してくるか、自分から誘ってくるか、あなたが話したことを覚えているか。慎重な人はもともとゆっくりです。ただ、近づくたびに彼女が後ろに下がる、手を取ると引っこめるなら、それが今の彼女の答えです。いつもどおり話せばよく、無理に進める必要はありません。
初デートで体の関係まで進んだら、そのあと真剣に付き合える?
付き合えることもあれば、そうならないこともあり、回数そのものでは決まりません。もっと確かな手がかりは、そのあとの2人の過ごし方、彼女がまた会いたがっているか、そしてあなた自身がずっと同じ態度でいるかです。