金曜の夜、二人で映画を見終わったところで、エンドロールがまだ流れています。あなたが相手の首すじにキスすると、相手は少し笑って、あなたの手をそっとどけました。「今日はやめとこう、すごく疲れてて。」
その一瞬、胸がちくっとします。それは普通のことです。
恋人に断られたとき、どうすればいいか。この「今日はやめとこう」が答えているのは今夜のことで、あなたという人に点数をつけているわけではありません。そして、このあとあなたがどう反応するかは、その一言より大きな意味を持ちます。あなたの前で「嫌」と言っても安全かどうかを、相手はそこから学ぶからです。嫌と言いやすい関係ほど、相手が「いいよ」と言うときも気楽で、本心から言えます。
この記事は、断られた側に向けて書いています。断る側がどう切り出せばいいかは今日はしたくないと恋人に伝えるにはにあります。どちらの記事も「相手」と書き、性別は分けません。
同じ夜の、3つのパターン
パターン1:ため息、寝返り、背を向ける
あなたは何も言わず、「ふーん」とだけ言って背を向け、スマホを大きな音でスクロールする。翌朝もなんとなくそっけない。
自分は何もしていない、がっかりした気持ちを消化する時間が少し必要なだけ、と思うかもしれません。でも相手が受け取るのは「自分が断ると、この人は機嫌が悪くなって、それを自分が片づけないといけない」です。次は、したくないのに、この空気を避けるためだけに無理にOKするかもしれません。もっとよくあるのは、ハグやもたれかかることまで避けはじめることです。触れたら誘いだと思われて、また断らないといけなくなるのが怖いからです。
多くの人が気づいていないことがあります。すねても相手がしたくなることはなく、二人が触れ合うこと全体が減っていくだけです。
形を変えたものもあります。がっかりした気持ちを弱音に変える言い方です。「もう自分に魅力を感じてない?」「もう好きじゃないの?」。弱々しく聞こえますが、働きはすねるのと同じです。相手の「やめとこう」が、その瞬間にあなたをなだめる仕事に変わります。
パターン2:「なんで?何か嫌なことした?」
怒ってはいなくて、理由を知りたいだけ。疲れた?前も疲れたって言ってたよね。今日、何か気にさわることをした?最近ストレスがたまってる?じゃあマッサージだけでも?
問い詰めるきっかけは、たいてい不安で、悪気があるわけではありません。それでも相手が学ぶのは「断るなら理由をつけないといけないし、その理由はチェックに耐えないといけない」です。細かく聞くほど、「やめとこう」は弁護が必要な立場のようになっていきます。「マッサージだけでも」「すぐ終わるから」といった解決策は、相手の理由を乗り越えるべき障害として扱っています。
パターン3:「わかった、じゃあくっついて寝よう。」
あなたは「わかった、じゃあくっついて寝よう。」と言い、本当にくっついて寝るだけにする。明日何をするか少し話すか、何も言わずにそれぞれ眠る。
相手が学ぶのは「嫌と言っても安全で、くっつくことが最後まで行くとは限らない」です。少し矛盾して聞こえますが、たいていはこれで相手が安心してあなたに近づけるようになります。ハグはハグのままで、するかしないかの交渉にならないからです。
| あなたの反応 | 相手が学ぶこと | そのあとによく起きる変化 |
|---|---|---|
| ため息、背を向ける、そっけなくする | 断ると代償がある | 無理にOKする、ハグまで避ける |
| 理由を問い詰める、解決策を出す | 断るには理由が要る | 理由を作るようになる、触れ合う場面を全部避ける |
| 「わかった、じゃあくっついて寝よう」 | 嫌と言っても安全 | 気楽に近づいてくる、「いいよ」も本心から言える |
ハグはハグのままで、するかしないかの交渉になりません。
質問がひとつ増えるたびに、「やめとこう」は弁護が必要な立場のようになっていきます。
断られた瞬間のちくっとした痛み、どうする?
がっかりした気持ちは本物で、何でもないふりをする必要はありません。ただ、その気持ちはあなたのもので、今夜相手に処理してもらうものではない。そこは分けておきます。
一度の「嫌」で、あなたが否定されるわけではありません。その「嫌」が言っているのは、今夜、この時間、相手の体と心の状態のことで、あなたという人の魅力とは関係ありません。こういう見方の切り替えは、無料レッスンの一度の「嫌」であなたは否定されないでいろいろな場面を使って練習できます。
その場では、こうします。
- まず自分を落ち着かせてから口を開く。1、2回深呼吸する。心の中の「またか」は口に出さなくていい。感情がわいたときに先に自分を立て直してから返すのは、落ち着いた強さのレッスンで練習することです。
- 何も求めない一言で返す。「わかった、大丈夫。」「じゃあくっついて寝よう。」後ろに「でも」をつけない。
- 自分の気持ちを言いたいなら、軽く、返事を求めずに言う。「残念じゃないって言ったら嘘になるけど、大丈夫。おやすみ。」言うのは1回で十分です。相手に罪悪感を持たせたくて言おうとしているなら、今は言わずにおきます。
痛みが強くて、しかも初めてではないなら、今夜より大きな話があるのかもしれません。たとえば、もう長いあいだ触れ合っていない、この関係そのものに疑問を感じはじめている、など。どれも話すべきことですが、断られてから5分以内に話すことではありません。
相手の体がこわばる、しぶしぶOKするとき
断り方がいつもはっきりしているとは限りません。「うーん……別にいいけど」「今?」「まあいいよ」と言いながら、体が少しこわばったり、急にスマホを見はじめたりすることがあります。
これはどれも、まだ「いいよ」ではありません。あなたが近づいて、相手も寄ってきて応えてくれるなら、それがしたいということです。体は踏ん張っていて口だけ「いいよ」なら、いちばんいいのは止めることです。「今日はあんまり気分じゃなさそうだね、くっついてるだけにしよう。」「結局したいの、したくないの、はっきりして」と問い詰めない。それも相手に態度を迫っていることになります。
口ではOK、体は引いている。そんな瞬間を、無料レッスンのためらいを見分けるでは青信号・黄信号・赤信号で練習します。恋人同士は特にこの確認を飛ばしがちです。慣れているので、「まあいいよ」をOKとして受け取ってしまう。でも、しぶしぶの「まあいいよ」で手に入るのは、たいていあとで相手が距離を置くことで、触れ合いはかえって減ります。しぶしぶのOKと本当にしたい気持ちの違いは、「いいよ」が本心とは限らないに対照表があります。
求めるペースがずれているとき:別の日にきちんと話す
断られるのが何週間も続いて、がっかりした気持ちがたまっているなら、もちろん話していいことです。大事になるのはタイミングと話し方です。
ベッドの上で話さない。断られた直後にも話さない。昼間、二人とも時間があって疲れていないときを選びます。たとえば週末、ブランチのあとに川沿いを散歩しているとき。
事件の記録みたいに話さない。「もう3週間してないよね」「先月は1回だけだった」。こういう数え方をされると、相手は取り調べを受けている気分になり、すぐに身構えます。「よそはみんな……」「長いことしないと体に悪い」と急かすのもやめます。これは圧力で、話し合いになりません。
先に自分を振り返る。相手が長いあいだその気にならないなら、相手の問題を探す前に、この期間の自分がどうなっているかを見ます。付き合ってから気がゆるんで、身なりに気をつかわなくなっていないか。何でも相手に合わせていないか。ずっとべったりして求めてばかりいないか。付き合えたとたんに、最初に相手をときめかせた自分をしまいこんでしまう人はたくさんいます。相手の口から出てくるのは「なんでかわからないけど、前ほどドキドキしない」くらいです。自分の生活、調子、身なりを取り戻すほうが、どんな話し合いよりも効くことがよくあります。
自分の気持ちと、相手への興味から話しはじめる。たとえば、こうです。
一度にひとつずつ。言ったら聞く側に回って、質問を3つまとめて投げない。
そして聞きます。仕事に押しつぶされそう、体調がよくない、何かにまだ怒っている、自分でもよくわからない。いろいろな答えがありえます。二人が求める頻度はもともと違うことが多く、どちらが悪いわけでもありません。二人で調整していけることです。目的のないハグを増やす、寝る前にスマホを見ない、週末に急がない朝の時間を取っておく。何度か話してもまだ行き詰まるなら、あるいは二人のあいだにもう不満がたくさんたまっているなら、それぞれ我慢するより、カップルカウンセリングのほうが役に立ちます。
恋人同士の同意についての考え方は付き合っていても同意は要る?よくある誤解を見てください。断られると「自分が足りないのかな」と考えこみやすいなら、振られた・断られたのがつらいときに、まず気持ちを落ち着けるやり方があります。断られたときに黙りこんで相手を居心地悪くさせている自覚があるなら、無視して相手を罰することが「一人の時間が要る」と「罰」を分けるのに役立ちます。境界線についてのほかの記事は同意と境界線のトピックページにあります。
セルフチェック:「今日はやめとこう」を受け止められるか3問
1. 相手が「今日はやめとこう、すごく疲れてて」と言った。いちばんいい返し方は?
2. 相手が「うーん……別にいいけど」と言い、体が少しこわばっている。次は?
3. もう何週間もずれが続いていて、話したい。いつ、どう話す?
よくある質問
恋人がずっとその気にならないのは、もう好きじゃないから?
そうとは限りません。ストレス、睡眠、体調、薬、気分の落ちこみ。どれも、愛情は残っていても、触れ合いたい気持ちを下げます。見るなら全体の関わり方のほうがあてになります。一緒に過ごす、話す、手をつなぐ。それを相手がまだしたがっているか。そうしたことまで消えているなら、関係そのものについて一度きちんと話すときです。
彼氏が夜の誘いに乗ってこないのは普通?
普通です。「男はいつでもしたい」は思いこみで、したいかどうかは性別よりその人の状態に大きく左右されます。彼の「嫌」も、ほかの誰の「嫌」とも同じで、今夜のことを言っているだけです。
彼女に断られたら、理由を聞くべき?
その場では問い詰めません。「わかった、じゃあくっついて寝よう」と言って、嫌と言っても安全だと伝えます。もっと大きな理由がありそうで心配なら、別の日に、リラックスできる場所で、責める口調を使わず興味を持って聞きます。
断られたあと、少ししてからもう一度誘っていい?
今夜はやめておきます。もう一度誘うと、さっきの「やめとこう」が聞いてもらえなかったと相手は感じます。次は相手から来るのを待つか、何日かあとに自然に近づきます。