2回目のデートで、ラーメンを食べ終わったあと、あなたが言う。「もう少し歩きたい。近くに夜きれいな路地があるんだ」
ひとつめの世界では、相手が言う。「いいね!行こう行こう、今日ちょうど歩きやすい靴だし」
ふたつめの世界では、相手は2秒止まってから言う。「あ……うん、どっちでもいいよ」
どちらも「いいよ」ですが、行きたいのは片方だけです。前者は本当にしたい「いいよ」で、同意の話では「積極的同意」と呼ばれます。後者はしぶしぶの「いいよ」です。断るのが気まずい、面倒、あなたががっかりするのが心配。だからひとまず合わせている。散歩くらいのことなら、違いは少し退屈な道を歩くだけです。体に触れることになると、違いは「2人ともしたいこと」と「片方ががまんしていること」になります。
表で見る:本当にしたい vs. しぶしぶの「いいよ」
| 本当にしたい | しぶしぶ | |
|---|---|---|
| 言葉 | 「いいね!」「私もそう思ってた」「ちょうど言おうと思ってた」 | 「どっちでもいい」「なんでもいい」「任せるよ」「まあ、いいけど」 |
| 速さ | すぐに、あるいは少し考えてからはっきり「いいよ」 | 長く止まって、ため息のような「いいよ」 |
| 声 | 自然で、あたたかい | 平坦、小さな声、あるいは無理に明るくしている |
| 体 | こちらを向いて、肩の力が抜けていて、あなたを見る | こわばっている、体が別の方向を向いている、ずっとスマホかドアを見ている |
| 自分から動くか | 細かいことを足す、意見を言う、あなたに寄ってくる | 全部あなたが決めるのを待つ、あなたが動くのを待つ |
| あなたが言い終えて止まったとき | 自分から話をつなぐ:「行こう」「私も」 | 長く黙る、スマホを見る、「うーん……どっちでもいい」をしぼり出す |
| そのあと | ちゃんと来る、あとでまた話題にする | 直前にキャンセルする、静かになる、二度と話題にしない |
どの行も、それだけで結論は出せません。疲れているときは誰でも声が平坦になりますし、一生「すごくしたい」と言ったことがない人もいます。いくつかの行を合わせて見ます。中でもいちばん見てほしいのは「あなたが言い終えて止まったとき」の行です。
言葉、声、体:最初に見る3つのところ
まず言葉を聞きます。「どっちでもいい」「なんでもいい」「任せるよ」「まあ、いいけど」。どれも「したい」が入っていない「いいよ」で、決定をあなたに投げ返しています。「いいよ」が主にあなたの好みに合わせているだけなら、それは相手自身の「いいよ」とは言いにくいです。
本当にしたい人は、答えを自分のものとして言います。「行きたい」「行こう」。とても小さな声の「うん、したい」でも、相手が選んでいるように聞こえるなら数に入ります。譲っているだけのものは入りません。
次に体を見ます。本当にしたいとき、体はたいてい口と同じ側に立っています。寄ってくる、肩が下がる、自然に笑う、あなたのそばにいる。しぶしぶの「いいよ」には、こわばった体がよくついてきます。腕を胸の前で組む、笑顔が口元だけで止まっている、口では「いいよ」と言いながら体は少し後ろに引いている。口と体が合わないときは、体のほうを信じます。口ではいいと言っているのに体が引いているなら、まだだと考えます。こうした食い違いは、無料レッスンためらいを見分けるにたくさん練習問題があります。
言ったら止まる。これがいちばん本心を見せる
表の中でいちばん役に立つのはこの行です。したいことを言って、そこで止まる。理由を足さない、「いい?」を付けない、後ろに「都合悪かったら全然いいよ」とつながない。その静けさが、相手が選ぶための場所になります。
本当にしたい人は、自分から話をつないできます。「行こう」「いいね、私も」。しぶしぶの人は、その空白で固まることがよくあります。長く止まる、下を向いてスマホを見る、「うーん……どっちでもいい」をしぼり出す。その数秒の反応が、ひと晩の中でいちばん正直な答えであることが多いです。
固まったあとどうするかは、彼女の体を見て決めます。まだリラックスしていて、あなたに寄りかかって話しているのに、口だけためらっている。それはたいてい何か気がかりがあるだけなので、ひと言聞けばいいです。
何が気がかりなのかを聞いて、それに合わせて返します。聞いたあとで彼女が行かないと言ったら、送っていきます。
体がこわばっていて、ずっとスマホかドアのほうを見ていて、答えが「どっちでもいい」しか出てこないなら、もう聞かなくていいです。自分から誘いを引っこめます。声の調子は、誘ったときと同じままで。
自分から引っこめて、声の調子は変えない。相手は、あなたの前でためらっても安全だと覚えます。
それなら、最初から「都合悪かったら全然いいよ」と足しておけばいいのでは?気持ちはいいのですが、このひと言はみんなが言うので社交辞令に聞こえますし、結局相手は自分から口に出してあなたを断らなければなりません。「ノー」を言いやすくするのは、あなたの行動です。言ったら止まる、問い詰めない、「ノー」を聞いたら「わかった」と返す。しかも声の調子はさっきと同じ。
相手が自分から話をつないできたなら、その「いいよ」には重みがあります。
したくないのに「いいよ」と言うのはなぜか
相手に「自分の意見がない」から、ということはめったにありません。しぶしぶの「いいよ」は、たいてい何かの代償を避けようとしています。
- 断るのが申し訳ない。わざわざ車で迎えに来てくれた、夕食もおごってもらった、ひと晩全部あなたが段取りしてくれた。
- 気まずくなるのが怖い。とくに相手が自分も好意を持っていて、これからも会いたい人のとき。
- 借りがあると感じている。プレゼント、助けてもらったこと、あるいはただ楽しかったひと晩。
- 聞かれ疲れた。3回目に聞かれたら、「いいよ」と言うのがこの会話を終わらせるいちばん早い方法になります。
- いい人でいるのに慣れている。ずっと合わせる側だった人にとって、「ノー」と言うのは慣れないことです。このパターンについては人に合わせすぎてしまう人の恋愛で話しています。
- あなたの反応が心配。とくに、前にあなたが不機嫌になるのを見たことがあるとき。
こういうことは思っているよりよくあります。心理学者のルシア・オサリバンとエリザベス・ライス・アルガイヤーは、決まった交際相手がいるアメリカの大学生160人に2週間日記を書いてもらいました。38%が、この2週間に自分がしたくない親密な行為に応じていました。いちばん多い理由は、相手を満足させたい、もっと親しくなりたい、関係がぎくしゃくするのを避けたい、というものでした。
このリストのほとんどの項目は、「その場の状況」に関わることで、「そのことをしたいかどうか」とは関係ありません。だからこそ、「相手がいいと言った」だけでは足りないのです。
積極的同意に、相手のハイテンションはいらない
積極的同意でいちばん誤解されやすいのはここです。相手がすごく興奮している、大きな声で言う必要はありません。物静かな人、恥ずかしがりな人、緊張している人も、本当にしたい「いいよ」を出せます。ときにはごく小さな声で「うん、したい」と言って、手を伸ばしてくるだけのこともあります。
それを数に入れるのは、「したい」が相手自身のものであることです。逆も成り立ちます。外向的な人が笑って「いいよ!」と言っても、ただの社交辞令かもしれません。声の大きさで点数をつけないこと。自分から動いているか、リラックスしているかを見ます。分からないときは、言ったら止まって、相手が自分から話をつないでくるかを見ます。
「ノー」を言いやすくするには
あなたは心を読めません。でも、正直な答えを出しやすくすることはできます。確かな「いいよ」を聞きたいなら、これが唯一当てになるやり方です。
- 一度にひとつ、具体的なことを言い切る形で言う。「キスしたい」。言ったら相手がどう返すかを見ます。あいまいな動きをしながら「これでいい?」と聞くより、ずっとはっきりします。
- 言ったら止まる。理由を足さない、「いい?」を付けない、「都合悪かったら全然いいよ」もつながない。止まって待つ。その静けさが、相手にとっての逃げ道になります。
- 触れるのは軽いところから始める。まず彼女が受け止められる軽い動きをひとつして、どう応えるかを見ます。寄ってくる、握り返してくるなら、いい。引っこめる、体がこわばるなら、止める。それまで何もなかったのに、いきなりたくさんのことをしないこと。そうされると、彼女は止めてと言いにくくなります。
- どちらの答えでも、あなたの反応は同じにする。相手が「ノー」と言ったら「わかった」と返して、さっきの話を続けます。返ってくるのがため息や冷たい態度なら、相手は次からあなたに本当のことを言わなくなります。
- 言ったことは守る。「今日は駅まで送るよ」と言ったなら、本当に送っていって、道中で話をそこに戻さないこと。
最後の項目は、どんな言い方よりも大事です。無料レッスンあなたが望まなければ何も起きないで話しているのがこれです。安心させるひと言は、そのあとのあなたの行動がそれと一致してはじめて意味を持ちます。
相手がしぶしぶ「いいよ」と言っていると気づいたら
あとになって気づくこともあります。相手は「いいよ」と言ったけれど、平坦な声、固まった肩、ずっとスマホを見ている目に気づき始めた。その「いいよ」にしがみつく必要はありません。自分から誘いを引っこめていいです。
これは弱さとは関係ありませんし、あなた自身にとっても得です。しぶしぶの、粘って引き出した「いいよ」は、次の日に彼女が思い返して後悔するだけで、そのあとは既読がつかなくなり、あなたは消されます。気持ちよく引けば、いい雰囲気は残りますし、彼女も次にあなたに近づくときに負担を感じずに済みます。同意、ためらい、はっきりした拒否の分け方は同意とは何かにまとめています。無料レッスン同意とは何かから練習を始めることもできます。相手が「いいよ」とも言わず、ただ黙っているだけなら、黙っていて押しのけなかったら同意?を見てください。ほかの記事は同意のトピックにあります。
セルフチェック:本心としぶしぶを見分けられる?
1. もう少し歩きたいと言ったら、相手は2秒止まってから「あ……うん、どっちでもいいよ」。考えられるのは?
2. 「うちで一杯飲んでいこう」と言ったら、相手は長く止まってスマホばかり見て、「うーん……どっちでもいい」としぼり出した。このあとは?
3. 相手はもともとおとなしい人で、小さな声で「うん、したい」と言って、あなたのほうに寄ってきた。これは数に入る?
よくある質問
積極的同意とは、どういう意味?
したいという気持ちから出てくる「いいよ」のことです。彼女が行動で応えてくる。寄ってくる、キスを返す、あなたの手を取る、あるいは自分から「したい」と言う。それは言葉、体、自分から動くかどうかに表れます。「反対しなかった」だけでは足りません。
しぶしぶの「いいよ」は同意?
安心して頼れる同意とは言えません。気まずさ、罪悪感、プレッシャーを避けるための「いいよ」は、自発的とは言いにくいからです。相手の体がこわばっていて、しぶしぶなのが分かったら、止めて、自分から誘いを引っこめます。
もともとおとなしい人、恥ずかしがりの人は、どう判断する?
おとなしい人も、本当にしたいことはあります。相手が「選んでいる」かどうかを見ます。自分の言葉で「いいよ」と言っているか、あなたのほうに寄ってきているか、あなたが言い終えて止まったときに自分から話をつないでくるか。本当に分からないときは、いったん止まって、彼女が自分から近づいてくるかを見ます。
積極的同意のためには、数分ごとに聞かないといけない?
いりません。たいていは彼女の反応を見れば足ります。寄ってくる、応えてくるなら、したいということ。体がこわばる、顔をそむける、静かになるなら、止めます。場所が変わったとき、触れ方が変わったときは、その一歩への彼女の反応をよく見ます。