日曜の夜11時。ベッドに寝転んで、マッチングアプリの写真を入れ替えるのはもう4周目。3年前に海で撮った1枚は残す。日焼けしてて、今より細く見えるから。友達の結婚式のスーツ写真も残す。画面に5人並んでるけど。あと、スポーツカーにもたれてる1枚。車は同僚のだけど、光がほんとにいい。
この写真がかっこいいかはひとまず置いておく。会う日、相手は「別の人が来た」と思う。
先に結論。マッチングアプリでは、相手が返してくれるか、会ってくれるかは、写真で半分以上決まる。プロフィール文や最初のメッセージよりも効く。だから写真はちゃんとかっこよく撮る。自分でうまく撮れないなら人に撮ってもらう、人に直してもらう。それが写真を見る人への礼儀でもある。ただし、会ったときに一致していること。清潔で、最近の、はっきり見える写真のほうが、加工しすぎや作り込み、借りものの見栄よりずっと役に立つ。下の8種類のうち、前の4つは載せる、後ろの4つは飛ばす。
マッチングアプリに載せる写真4種類
1. 1枚目:はっきりしてて、最近で、目が見える顔
これがいわゆるメイン写真。相手が下までスクロールするかは、かなりこの1枚で決まる。明るい場所で撮る。サングラスはなし、帽子は目にかからないように。表情は自然でも笑顔でもいい。
プリンストン大学のジャニーン・ウィリスとアレクサンダー・トドロフは2006年、人は知らない顔を見て10分の1秒で第一印象を作ることを実験で示した。だから、よく撮れていて、はっきり見える正面の顔が最低1枚ほしい。目に力があって、全体に自信がありそうに見えるもの。横顔だけ、うつむいた雰囲気写真、遠すぎて顔がわからない写真は、「何か隠してる」と読まれやすい。相手が想像で埋めた顔は、たいてい本人よりよくない。
例:仕事帰りに会社のビルの前で、同僚にスマホの背面カメラで1枚撮ってもらう。背景はシンプルに。車の中でサングラスをかけて撮った自撮りより、ずっとはっきり写る。
2. 全身写真を1枚
全身を載せない人は多い。太ってる、背が低い、細すぎると思われたくないから。でも、会った最初の一目で相手には見える。写真で隠しても意味がなくて、「写真と違う」に変わるだけ。
ふだんデートで着る服で撮る。清潔で、サイズが合っていれば十分。髪を切る、サイズの合ったパンツに替える。どれも数日でできる。無料レッスン外見はすぐ変わる、中身はゆっくり変わるで言う「すぐ変わるほう」がこれ。相手が会ってみようと思うかどうかに効く。席に着いてからあとは、あなた自身しだい。
例:河川敷や公園、商店街で、立ったまま友達に撮ってもらう。ポーズはいらない。手はポケットでも、飲み物を持っていてもいい。
3. 本気で好きなことをしている写真
ボルダリングジムで壁にぶら下がってる。台所で角煮の鍋を見てる。お祭りの屋台で焼きとうもろこしを持ってる。スタジオでベースを抱えてる。こういう写真は、それ自体が話のきっかけになる。「どこのジム?」は「こんにちは」よりずっと返しやすい。Hinge のように写真ごとにコメントを送れるアプリなら、中身のある写真は、相手の最初の一言を代わりに考えてあげてるのと同じ。
条件はひとつだけ。今も続けていること。3年前に1回体験しただけのダイビング写真を載せたら、「最近も行ってる?」と聞かれる覚悟がいる。
やらないこと:充実して見せたくて、実はやっていないことをわざわざ撮りに行く。2つ質問されたらバレる。
4. 友達と一緒、でもすぐ本人とわかる写真
男友達や仲間とご飯や旅行に行った写真が1枚あると、友達がいて、生活があるのが伝わる。これはいい。ルールは2つ。あなたが画面の中でいちばんわかりやすいこと、そして1枚目にしないこと。そうしないと、相手は「どれが本人?」クイズをやる羽目になる。きれいな女友達とのツーショットは載せない。相手は人気者だと思うより先に、女の子がまわりにいるのを見せたいんだな、と感じる。ペットの写真もいい。犬や猫の写真は、友達との写真よりも話を振りやすいことが多い。
もうひとつ、見落とされがちなこと。友達は、あなたのマッチングアプリに出ることをOKしていない。ほかの人はトリミングするか、ぼかすか、最低でも先にひとこと聞いておく。
マッチングアプリに載せない写真4種類
5. 本人に見えないほど加工した写真
加工はしていい。明るさや色の調整、ニキビをひとつ消す。どれも普通のこと。やりすぎは別の話で、美顔フィルター、輪郭を細くする、毛穴がなくなるまでの肌補正、AI写真、AIの顔交換、ネットで拾ったイケメンの写真がそれにあたる。会ったときに相手が一瞬固まるなら、やりすぎ。
会った1秒目のギャップに、相手はかなり引く。だまされたと思って、食事が終わったら帰る。残ってくれても、そのあと話すことは全部割り引いて聞かれる。ネットの自分と本人が同じ人であること。レッスンどこでも同じ自分でで練習するのもこれ。
6. ずっと前の写真
5年前の写真、体型がだいぶ違ったころの写真、髪がまだ多かったころの写真。おすすめは、ここ1年以内で、今の見た目と同じ写真。髪型、体型、メガネの有無がはっきり変わったら、替える。
7. 作り込み、借りものの見栄
借りたスポーツカー、友達のクルーザー、よその家の豪邸のバルコニー、腕時計のアップ、札束、高級レストランの伝票。こういう写真が伝えるのは「これで好きになってほしい」というメッセージ。力むほど安く見えるし、それで寄ってくる人も、それ目当てで来る。会う日にその道具はないから、残るのはギャップだけ。
本気で車が好きなら、洗車してる、整備してる、車仲間と峠を走りに行った写真を1枚。それは趣味。ハンドルのエンブレムだけ撮ったら、それは自慢。違いはそこ。
8. 顔が見えない、または相手が引く写真
全部が集合写真、全部サングラス、遠すぎて誰かわからない風景写真、猫だけで本人がいない。ほかには、風呂場の鏡の前で上半身裸の自撮り、クラブでボトルを持ってる写真、半分切り取ったけど元恋人の腕がまだ写ってるやつ。
共通するのは、相手に推測させること。または、伝えるつもりのないメッセージが伝わってしまうこと。上半身裸の自撮りで言いたいのは「鍛えてます」でも、相手が読み取るのはたいてい別のこと。運動してると伝えたいなら、コートで、走っているところで撮った写真を1枚載せればいい。
明るくて、目が見える近めの写真。
サングラス、横顔、遠すぎて顔がわからない。
ふだんのデート服で撮った全身写真が1枚。
輪郭を細くした写真、5年前の写真。
ボルダリングジム、台所、スタジオ。今も続けていること。
借りたスポーツカー、腕時計のアップ、札束。
明るさ、色、ニキビひとつ。会っても一致する。
輪郭補正、肌補正、AIの顔交換。会った相手が固まる。
マッチングアプリの写真は何枚?
いい写真が5〜7枚あれば十分。いちばんいいものだけ残して、うまく撮れていないのは消す。アプリによっては最低枚数が決まっているので、そのときはいい写真で埋める。同じ自撮りの角度違いで数合わせはしない。悪い写真が1枚あると、全体が下がる。9枚中5枚が数合わせより、6枚全部いいほうがずっといい。
並べ方はこの表を参考に。
| 順番 | 載せるもの | 目的 |
|---|---|---|
| 1枚目 | はっきりした顔 | どんな顔か知ってもらう |
| 2枚目 | 全身写真 | 全体の雰囲気を知ってもらう |
| 3枚目 | 好きなことをしている | 話しかけるネタを渡す |
| 4枚目 | 友達との写真 | 生活が見える |
| 5、6枚目 | 別の趣味、旅行、ペット | 補足。いい写真があれば |
マッチングアプリの写真の撮り方:自分で撮れないなら人に頼む
- 背面カメラで、人に撮ってもらう。インカメラは顔に近すぎて、パーツの比率が少しゆがむ。友達に少し離れて背面カメラで撮ってもらうと、ずっと自然になる。
- 光を選ぶ。昼の窓際、曇りの日の屋外がいちばん撮りやすい。真昼の真上からの日差し、暗い飲食店やクラブは避ける。
- 何十枚も撮って、1枚選ぶ。これは普通。選ぶ基準は「ふだんのいちばんいい自分」。会ったときにもそのまま見せられるかっこよさ。
- 何気なく撮られた感じに。いちばんいい写真は、話してる、歩いてる、何かしているところを友達が撮ったものが多い。自然で元気に見えるから、作ったポーズを何枚も並べるよりいい。
- 自分で撮れないなら、人に頼む。写真がうまい友達に頼むか、カメラマンに一式撮ってもらって、選ぶのも加工も人に手伝ってもらう。写真の良し悪しは目で決まる。自分で選べないと思ったら、センスのいい友達に聞く。
- 清潔感は最低ライン。髪を整える、服にしわがない、鏡を拭く(どうしても鏡の自撮りをするなら)。写真はネットで人に渡す第一印象だから、手間をかける。無料レッスン清潔なら、普段着でそのまま行けるが言っているのがこの加減。清潔は最低ラインで、質感のある写真はプラス。
写真は会ってみたいと思わせるもの、会ったら一致すること
このサイトの考え方はこう。写真はいちばんいい自分を撮る。でも自分であること。別人に加工すると、相手はすごく高い期待を持ってやって来て、あなたは現れた瞬間から写真の中の人を追いかけることになる。よく撮れていて、加工も自然なら、会った相手の最初の反応は「写真と同じだ」になる。そのまま話を進められる。
写真と見た目がくれるのは注目で、相手が会ってみようと思うところまで。アプリで全然反応がない、誘っても会えないなら、まず写真を替える。メッセージの言い回しを変えるのはそのあとでいい。会ったあとのコーヒー1杯がどうなるかは、話し方、聞き方、人への接し方しだい。写真はもう替えたのにマッチが少ないなら、マッチングアプリでマッチしないときに変える4つのことへ。写真のほかに、プロフィール文も「この人だ」とわかるものにする。書き方はマッチングアプリの自己紹介文の書き方にある。オンラインの出会いについてはメッセージと誘い方のトピックページにまとめてある。
セルフチェック:写真の選び方3問
1. 1枚目にいちばんいい写真は?
2. 3年前に1回だけ体験したダイビングの写真がすごくいい。載せる?
3. 撮った写真を少し加工してから載せたい。いちばんいいやり方は?
よくある質問
マッチングアプリにAI加工やAI写真を載せてもいい?
光、色、小さな肌荒れの修正はOK。AIで生成したポートレートや、AIの顔交換はやめておく。AI写真はいちばんかっこいい分身みたいに見えるけど、会ったとき相手が見るのは本人。そのギャップはそのまま嫌悪感になる。かっこよく見せたいなら、人にちゃんと本物を撮ってもらう。
写真写りが悪いときは?
「写真写りが悪い」の多くは、光と角度の問題。インカメラが近すぎる、真上からの光、表情がかたい。自然光の下で、友達に多めに撮ってもらう。しゃべりながら撮って、本当に笑っている何枚かを選ぶ。それでだいぶ変わることが多い。
ペットとの写真は載せていい?
いい。話のネタにもなりやすい。あなたがはっきり写っていて、全部がペットの写真でなければOK。友達の犬を借りて撮るのはやめておく。「何歳?」と聞かれたら気まずい。
写真はどれくらいで替える?
見た目がはっきり変わったら替える。まったく違う髪型にした、体型が大きく変わった、メガネをかけはじめた、など。同じ写真のままずっとマッチが少ないなら、1回に1枚だけ替えて、2週間様子を見る。どの写真が足を引っぱっているかがわかる。