6時52分、電車の中。トンネルの中で止まって、「前の電車の車両故障のため、しばらくお待ちください」とアナウンスが流れてる。約束は7時に〇〇駅の近くのレストランの前。LINEを開いて「ほんとごめんごめん今日会社がやばくて4時には出たかったのに上司がまた……」と長々と打ち始めて、途中で全部消す。
消して正解だ。デートに遅刻するとき、いちばん大事なのは早く言うことで、どれだけ説明するかはあまり関係ない。遅れるとわかったら1通送る。何時に着くか(早めじゃなく遅めに書く)、謝罪を一言、相手に先に座っててもらう。言い訳の全集はいらない。着いたらきちんと1回謝って、そこからデートを始める。一晩中謝り続けない。
相手が遅れたときも、そんなに難しくない。相手が自分の遅刻をどう扱うかを見る。連絡があって、謝ってくれたなら、それでおしまい。連絡もなく、謝りもしないなら、その場で一度言う。
自分が遅れそう:いつ送るか、何を送るか
いつ:5分以上遅れるとわかったら、その時点で送る。約束の時間になってから送らない。まだ家にいるのに「もうすぐ着く」と送るのは論外だ。
何を:4つで十分。
- 何時に着くか。余裕を持たせた時間を書く。7時25分と言って7時20分に着けばちょっとしたサプライズ。7時10分と言って7時25分に着いたら、2回遅刻したのと同じだ。
- 謝罪を一言。「本当にごめん」でいい。びっくりマーク3つと土下座スタンプはいらない。
- 相手を少し楽にする。先に店に入って座って、飲み物も頼んでてもらう。
- 理由は一言か、言わなくていい。相手に必要なのは時間で、今日あなたがどれだけ大変だったかは大事じゃない。
1通にするとこうなる。
余裕を持たせた時間、謝罪を一言、相手が少し楽になる段取り。理由は一言で足りる。
並べて比べるとこう。
「出るの遅れた 7:15に着く 待たせてごめん」
「もうすぐ着く!」(まだ家にいる)
余裕を持たせた時間を一度出して、本当に変わったらもう一度だけ更新する
「あと5分」を、そのあと3回送る
「電車が止まった 7:25に着く ごめん」
上司、天気、電車の事情を長々と
わかった時点で送る
何も送らず、着いてから言う
右の列の問題はどれも同じ。相手が自分で推測して、自分で待って、そのうえこっちを慰めなきゃいけなくなる。
着いたら:謝るのは1回、それからちゃんとデートする
会ったら、相手を見て一言。「待たせてごめん。待っててくれてありがとう。」それだけ。それからデートを始める。
着いてから5分謝り続けたり、ずっと説明を足し続けたりする人は多い。これは謝罪のループになる。話せば話すほど、相手はずっと「大丈夫だって」と言わなきゃいけない。つまり、こっちの罪悪感の面倒を相手に見させてることになる。逆の極端もやめておく。遅れたのに何でもない顔をして、忙しい人っぽく振る舞えば損しないと思うやつだ。
「この1杯おごる」と言う?言ってもいいけど、言わなくてもいい。それに取引みたいに使わない。本気の謝罪の一言のほうが、コーヒー1杯より効く。本当に大きく遅れるとき、たとえば40分以上なら、向かってる途中ではっきり伝えて、先に帰るか待つかを相手に決めてもらう。いっそ日を変えてもいい。やり方は下に書いた。本気の謝罪とまったく悪びれないことの違いは、遅刻とちょっとしたハプニングのレッスンでいくつかの場面を練習できる。
相手が遅れてる。どれくらい待つ?
デートで相手が遅刻したとき、待つかどうか、どれくらい待つかは自分で決めていい。正解はない。だいたいこんなふうに考えればいい。
- 相手が先に連絡してきて、時間も言ってきた:どれくらい待つかは、自分が平気かどうかで決める。先に入って座る、何か頼む、スマホを見る。どれもふつうのことだ。こっちの都合をそのまま言ってもいい。「大丈夫 9時まではいける」
- 連絡なしで15分過ぎた:1通送れば十分。「着いた 窓際の席にいる 大丈夫?」。はてなマーク3つはいらない。
- 30分過ぎて、まったく連絡がつかない:帰っていい。帰る前に落ち着いた1通を送る。「30分待ったから 先に帰るね」。相手に本当に何かあったなら、あとで説明しに来る。説明も謝罪もないなら、ドタキャンとして扱って、一度だけ態度を示せばいい。やり方はデートをドタキャンされたらにある。
待たない権利もあるし、楽しく待つ権利もある。どっちも誰かに説明する必要はない。
遅刻からその人を見る:見るのは扱い方
電車の車両故障、帰宅ラッシュでバスが動かない、急に会議に呼ばれた。誰にでもあることだ。1回の遅刻からわかることはほとんどない。情報になるのは次の3つだ。
- 先に連絡してきたか。わかった時点で言う人は、こっちの時間を気にかけてる。
- 着いてから本当に謝ったか。本気の「待たせてごめん」と、「え、数分でしょ」とでは全然違う。
- 何度も起きるか。3回会って3回とも遅刻、しかも毎回連絡なしなら、もう運の問題じゃない。
相手がもう心から謝ってて、理由もまっとう、たとえば電車が止まって、すごく申し訳なさそうに何度も謝ってるなら、それでおしまい。「次は気をつけてね」と付け足さなくていい。長く待たせたのに着いても平然としてて、謝罪が一言もないなら、その場で一度言う。「それは失礼だよ。」または冗談で。「遅刻した人がおごりね。」我慢して黙ってると、相手はこっちが受け入れられると思う。言ったらいつもどおり話せばいい。一晩中不機嫌な顔をしなくていい。
最初から遅刻を「自分を大事にしてない」と読まないこと。まず相手がどう扱うかを見て、それから気にするかどうか決める。小さなことで言ったとおりにするかどうかは、その人が頼れるかどうかをよく表してる。無料レッスンの言ったことを守るに、照らし合わせられる小さな約束がもっとある。
わざと遅れるべき?相手が遅れたら注意する?
ネットにはよくある助言が2つある。1つは、わざと10分遅れて相手を待たせれば、忙しい人に見えるというもの。もう1つは、相手が遅れたらすぐ不機嫌な顔をして、ひとしきり説教するというもの。
わざと遅れるのは、このサイトとしてはおすすめしない。時間どおりに来たときの自分の様子のほうが、何分遅れて着くかより、自分がどんな人かをよく伝える。わざと店の前で人を待たせたら、相手はたいてい、この人は他人のことを気にしないんだなと思うだけだ。
相手が遅れたら言うかどうかは、相手の態度で決める。電車の遅延で、すごく申し訳なさそうで、着いてすぐ謝ったなら、ふつうに受け入れる。説教も不機嫌な顔もしない。長く待たせたのにまったく悪びれてないなら、その場で一度、落ち着いてまっすぐ言う。言ったらいつもどおりデートする。1回の遅延で説教する、その場で言えたのに家に帰るまで我慢して長文を送る。どっちもよくない。
電車が止まった、急用ができた。いっそ日を変えるのはいつ?
45分以上遅れそう、体調が悪い、急に何かあって抜けられない。そんなときは相手をただ待たせるより、日を変えることを提案したほうがいい。しかも、具体的な新しい日時をそのまま出す。
「急に9時まで残業になった 今日はちゃんとごはんできない 本当にごめん 日曜の午後3時に変えさせて 店はこっちで探す」
「また今度」だけで終わらせない。日にちのない「また今度」は、キャンセルに聞こえやすい。逆に、相手が体調が悪いから日を変えたいと言ってきたら、電話して様子を聞いてもいい。本当に具合が悪いなら、思いやって変える。口調はやわらかめに。
遅刻やドタキャンの多くは、前日に防げる。デートの前の日に、ふだんの口調で一度確認する。「明日7時 〇〇駅の3番出口で」。ついでに、相手が「時間変えるかも」と言える機会にもなる。こういう軽い確認と思いやりのある日程変更は、約束したら決める、ドタキャンには態度を示すのレッスンで練習することだ。
もう1つ小さなコツ。待ち合わせは、交差点より先に座れる場所、たとえばカフェにするほうがいい。どっちが遅れても外で立って待たなくて済む。初デートにどっちが向いてるかは初デートはカフェとディナーどっちがいい?を見てほしい。「この1杯おごる」を言うかどうかは、初デートはどっちが払う?にまとめてある。緊張して出かける前にぐずぐずしてしまう人には、初デートで緊張するときはどうする?のほうが合ってるかもしれない。デートの記事はデートのトピックページにまとめてある。
セルフチェック:遅刻しそうなときの対応を3問で
1. 電車の中で、20分遅れるのが確定した。いちばんいい1通は?
2. 着いたら、相手が「大丈夫」と言ってくれた。次は?
3. 相手が20分遅れた。連絡もなく、着いても平然としてて、謝罪が一言もない。どうする?
よくある質問
初デートに遅刻するのは失礼?
数分遅れる、先に連絡する、着いたらきちんと謝る。これならたいていの人は気にしない。嫌な気持ちにさせるのは、連絡なしだったり、着いても平然としてたりすることで、数分の遅れ自体はそれほどでもない。
デートに遅刻したとき、誠意が伝わる謝り方は?
早めに言って、具体的な時間を出して、会ったら相手を見て「待たせてごめん」と一言。謝るのは1回でいい。長い説明も、何度も繰り返すのもいらない。
相手がデートに遅刻した。怒っていい?
何か感じるのはいい。でもまず相手がどう扱うかを見る。先に連絡してきて、本気で謝ったなら、それでおしまい。長く待たせたのにまったく悪びれてないなら、その場で一度「それは失礼だよ」と言って、そのあとはいつもどおり話す。一晩中怒らなくていい。
電車の遅延でデートに遅れる。LINEと電話、どっち?
LINEで十分。相手はいつでも見られる。本当に大きく遅れる、相手がもう現地で待ってるなら、短い電話を1本かけてもいい。時間と謝罪を言ったら切る。電話で10分説明しなくていい。