遠距離恋愛を続けるべきか考えるとき、多くの人が同じものさしを使います。「まだこんなに会いたいんだから、気持ちは残っているはず。」会いたい気持ちは本物ですが、それだけではほとんど何もわかりません。もう限界に近いカップルも、たいてい相手にすごく会いたがっています。会いたくて、疲れていて、だからこそ手放せないこともあります。
もっと確かな判断のしかたは、2つを見ることです。2人とも同意していて、実際に前に進んでいる「距離を終わらせる」計画があるか。お互いの努力が両方とも目に見えているか。下の6つの質問は、この2つを分解して確かめるためのものです。
このチェックリストの使い方
喧嘩した直後や、会って帰ってきた直後は避けて、時間をとってやってください。喧嘩の直後は何もかも悪く見え、会った直後は何もかもよく見えます。
各質問に「はい」「いいえ」「わからない」で答えます。根拠にするのは、この3〜6か月に実際に起きたことです。相手が言ったことや、こうだったらいいなという姿で答えないでください。「相手は来年こっちに引っ越すって言ってる」は数えません。「相手は先月、こっちの街の仕事に2社応募した」なら数えます。
ひとりでやってもいいですし、相手にもそれぞれやってもらって、答えを並べてもかまいません。2人の答えが大きく違うなら、そのこと自体がちゃんと話すべきことです。
6つの質問:この遠距離は続けられる?
1. 「距離を終わらせる」計画はある?
細かいところまで言える計画が必要です。「いつかは一緒になる」は数えません。誰が引っ越すのか、どこに、だいたいいつ、その前に何を済ませるのか。たとえば卒業、貯金、ビザ、異動などです。
- はい:2人が言う計画がだいたい同じで、時期も条件もある。
- いいえ:聞くと「様子を見よう」「そのとき考えよう」になる。あるいは2人がまったく違う街を思い浮かべている。
これがいちばん大事な質問です。遠距離はかなり長く続けられますが、それは何のために踏ん張っているのかがわかっている場合です。終わりのない遠距離は、ひとつの暮らし方に近く、途中の期間とは言えません。2人とも途中の期間のつもりなら、終わりが必要です。
2. その計画は、この半年で前に進んだ?
計画があることと、計画が動いていることは別です。1年前に「来年」と言って、今も「来年」と言っているなら、実際の動きがあるかを見ます。誰かが履歴書を送っている、異動を相談している、引っ越し資金を貯めている、ビザを調べている、家族に話している。
- はい:最近実際にやったことを、ひとつふたつ言える。
- いいえ:日付がどんどん後ろにずれて、毎回理由はあるのに、具体的な動きがひとつもない。
日付が延びるのは普通のことです。仕事やビザはもともと思いどおりになりません。気をつけたいのは「延ばすだけで、動かない」ことです。延びたときに2人で座って日程を決め直すなら、それも前に進んでいることになります。
3. お互いの努力は目に見えていて、だいたいつり合っている?
この数か月を思い出してください。どちらがよく飛行機や新幹線で会いに行っていますか。時差に合わせて夜ふかしや早起きをしているのは誰ですか。通話の時間を覚えているのは誰で、直前によくキャンセルするのは誰ですか。次に会う予定を立てているのは誰ですか。
- はい:ぴったり半分ずつでなくても、長い目で見れば2人で支えている。
- いいえ:ほとんどいつも同じ人が合わせていて、もう片方はいつも「最近忙しい」「そのとき考えよう」。
遠距離では、関わり方は数少ない本当に見えるものです。「会いたい」と言うのに力はいりません。生活リズムを合わせる、お金を出してチケットを買う、先週あなたが何を心配していたか覚えている。こういうことには力がいります。2人の関わり方がつり合っているかの見方は、見てわかる関わりのレッスンにもっと場面があります。
4. 何かあったとき、まだちゃんと話し合える?
遠距離では、ある暗黙の了解ができやすくなります。オンラインでは喧嘩したくない。電話を切ったあと、ひとりでもっとつらくなるのが怖いから。会ったときも喧嘩したくない。一緒にいられる時間がもったいないから。その結果、何でも先送りになります。
- はい:意見が合わないとき、悩みがあるとき、時間を決めてきちんと話せて、話し終わると結論が出る。
- いいえ:大事な話はずっと「会ったときに」に回されて、会っても話さない。あるいは話し始めるとすぐ喧嘩になり、そのあと何日も冷たくなる。
5. 自分の街に、自分の生活はまだある?
- はい:友だちがいて、決まった予定があって、週末はビデオ通話を待っているだけではない。
- いいえ:誘いのほとんどを断り、仕事が終わるとすぐ家で待っている。生活の中心がまるごと画面にかかっている。
これは自分についての質問です。もう生活を「待つこと」まで縮めてしまっているなら、この関係そのものがいいかどうかは判断しにくくなります。あなたがまるごとそこに賭けているからです。
6. 会いたい気持ちを取り除いても、この人とふつうの毎日を過ごしたい?
距離がもう終わったところを想像してください。同じ街に住み、毎日会い、一緒にゴミを出し、夕飯を何にするかでさんざん迷い、どちらかが残業し、どちらかが風邪をひく。そのときの気持ちは楽しみですか。それとも少し怖い、少し空っぽな感じですか。
- はい:想像できるし、そうなりたい。
- いいえ:今の「たまに会って、毎回特別」な状態のほうが好き。あるいは毎日一緒にいると考えると少し引きたくなる。
これがいちばん飛ばされやすい質問です。コミュニケーション学者のローラ・スタッフォードとアンディ・メロラは、遠距離のカップルと同じ街のカップルを比べました。離れて暮らす人は相手を理想化しやすく、遠距離の間はかえって安定していましたが、やっと同じ街に住むようになってから別れたカップルも少なくありませんでした。離れている間に理想化していた人ほど、一緒に住んでから別れやすかったのです。今この質問に正直に答えるほうが、3年踏ん張ってからこの問題にぶつかるよりいいです。
結果をどう読む?
| 結果 | 意味 | 次の一歩 |
|---|---|---|
| 質問1、2、3がどれも「はい」 | 土台はある。つらいのは普通のつらさ | 続ける。通話のペースと会う計画を大事にする |
| 質問1か2が「いいえ」か「わからない」 | いちばんの問題は終わりがないことで、気持ちはその次 | まず距離を終わらせる計画について話し、期限を決める |
| 質問3が「いいえ」 | 1人で2人分の関係を支えている | 見えている具体的なずれを伝え、相手が変えるかを見る |
| 質問4か5が「いいえ」 | 気持ちは残っているが、付き合い方があなたをすり減らしている | 連絡と生活の組み方を変える。別れる必要があるとは限らない |
| 質問6が「いいえ」 | 遠距離の中の相手は好きでも、日常の相手はまだわからないのかもしれない | じっくり考える。相手と話してもいい |
| ほとんどが「いいえ」で、それがもう何か月も続いている | あなたの頑張りとは関係なく、この関係は今、前に進んでいない | 終わりにするか、最後の期限を決めることを考えていい |
前の3つの質問は、後ろの3つより重みがあります。後ろの3つはたいてい調整で改善できますが、前の3つが問うているのは、この遠距離にまだ方向があるかどうかです。
次の一歩:「わからない」を1回の話し合いに変える
「わからない」がいくつもあったなら、いちばん手っ取り早いのは聞くことです。長い前置きはいりません。気軽だけれどはっきりしたひと言で十分です。直接聞くときの言い方は、わからないなら聞く無料レッスンで先に練習できます。
「2人の距離のことを話したい。この3か月のうちに、一緒に時期を決めたい。自分たちがどこに向かってるのか知りたい。」
これは相手を一緒に決めることに誘っているので、最後通告とは違います。
相手は具体的な次の一歩を出しています。日にちを調べる、一緒に決める。
聞いたのは計画のことなのに、相手は信頼の話で返しています。これもひとつの答えです。
相手の反応はとても参考になります。スケジュールを出して一緒に考えてくれるなら、答えが完璧でなくてもいいサインです。「なんで急にそんなこと聞くの」「信じてないの?」と言い続ける、あるいは考えると言ってそれっきり二度と触れないなら、それもひとつの答えです。
もう何度も話したのに計画が出てこないなら、自分がどれくらい待てるかを決める番です。限界を書いておきます。たとえば「来年末までに誰も仕事を探し始めていなかったら、もう待たない」。こうしておくほうが、がっかりするたびに自分を説得し直すよりずっと楽です。いつ離れるべきかのレッスンで練習するのが、この限界の書き出し方です。
終わらせると決めたら、どう伝える?
遠距離の別れでいちばんよくある失敗は、少しずつ自然消滅させることです。通話が減り、メッセージが短くなり、どちらも先に言い出さない。これは2人ともかえってつらくなります。相手が何か月も推測し続けることになるからです。
LINE 1通で済ませず、ビデオ通話で伝えるのがおすすめです。相手が翌日に試験やプレゼンを控えている夜も避けます。自分の決定と、本当の理由をひとつふたつはっきり伝えます。相手の悪いところを全部並べる必要はありません。「すごく大事に思ってる。でも1年話し合っても、距離を終わらせる計画は出てこなかった。もうこのまま待てない。」相手は悲しむかもしれないし、引き止めようとするかもしれません。最後まで聞いていいですが、その場で決定を変える必要はありません。
別れたあとは、しばらく連絡をとらない時間を作り、自分の街での生活を少しずつ取り戻していきます。踏ん張り続けていたのが、ひとりになるのが怖いからだと気づいたなら、ひとりが怖くて妥協した恋愛を読んでみてください。続けると決めたなら、遠距離恋愛を続けるコツに、ペースを作る10のやり方をまとめています。付き合ってからのほかの悩みは、恋愛関係のトピックにあります。
セルフチェック:判断できるか3問
1. 遠距離を続けられるか判断するとき、いちばん大事なのは?
2. 1年前に「来年」と言って、今も「来年」。誰も仕事を探していない。これに近いのは?
3. この遠距離を終わらせると決めた。いいやり方は?
よくある質問
遠距離恋愛はうまくいく?
いきます。最終的に同じ街に住むようになるカップルはたくさんいますし、そうならないカップルもたくさんいます。続きやすいカップルには、たいてい2つの共通点があります。2人とも同意していて実際に進んでいる、距離を終わらせる計画。そして、お互いに見えている努力。距離そのものが結果を決めるわけではありません。
遠距離に耐えられないのは、愛情が足りないから?
そうとは限りません。耐えられないのは、終わりがない、1人だけで支えている、生活がまるごと待つことで止まっている、といった理由のことが多く、愛情の量とはあまり関係ありません。誰かをとても愛していても、いつまでも待てるとは限りません。
遠距離で別れが近いサインは?
通話がずっと先延ばしになる、メッセージがどんどん短くなる、次に会う予定がなかなか決まらない、将来の話になると話題を変える。そして、通話しないほうがかえって楽だと感じ始める。ひとつだけなら何とも言えませんが、いくつも同時に出ていて何か月も続いているなら、ちゃんと話すときです。
相手が距離を終わらせる時期を決めようとしない。どうする?
まず、「今は本当に決められない」のか、「話したくない」のかを確かめます。前者なら、もう一度話し合う日を決めておくか、「契約が切れたら決める」のように条件を決めます。後者がずっと続くなら、自分があとどれくらい待てるかを決めて、相手にも伝えていいです。
遠距離の別れは会って伝えるべき?
会って言えるのがいちばんですが、会うためだけにさらに何か月も踏ん張る必要はありません。ビデオ通話できちんと伝えるほうが、メッセージで少しずつ消えていくよりずっといいです。大事なのははっきり伝えることで、どこで伝えるかはその次です。