関係の進み方が早すぎるとき、多くの人は、「早すぎる」のが間違いだと証明する理由を一通りそろえてからでないと、ゆっくりにしてと言う資格がないと思っています。そんな必要はありません。やることは2つだけです。自分のほしい速さをはっきり言う。そして彼がどう受け止めるかを見る。
目指すのは、自分のペースを口に出すことです。彼を説得することも、どちらが正しいかを言い争うことも必要ありません。そのあとの彼の反応が、どんな理由よりも、この関係がこの先どうなるかを教えてくれます。
もうずっとおかしいと感じていて、彼の熱心さがだんだん行動の監視のようになっているなら、先にラブボミングを読んで、そのパターンかどうかを見てみてください。
まずはっきりさせる:何が早すぎるのか
「早すぎる」は、うまく言葉にできない不安のかたまりであることがよくあります。口にする前に、分解してみましょう。よくあるのはこんなものです。
- 会う回数:知り合って3週間なのに、毎日会いたがり、週末は2日とも自分のために空けてほしがる。
- 関係の呼び名:2回目のデートで「俺たち、もう付き合ってるってことでいいよね」と聞く。あるいはもう友だちにあなたを彼女だと紹介している。
- 将来の話:実家に連れていって親に会わせたい、来年一緒に引っ越そう、と何度も言う。
- メッセージの量:1日に何十通も来て、30分返信が遅れると電話がかかってくる。
- プレゼントやお金:高価なプレゼントや、彼がお金を出す海外旅行。受け取ったら借りができる気がする。
- 体の親密さ:会うたびに次の段階に進もうとする。
いちばん居心地が悪いものを1つか2つ選び、それぞれに具体的な速さを考えます。「今月は会うのは週1回」「彼氏彼女と呼ぶのはもう少しデートしてから」「海外旅行の話は3か月後にしよう」。具体的なほうが口にしやすく、彼がそのとおりにしているかも見えやすくなります。
体の親密さだけは、ほかとは違います。二人ともの同意が必要なことは、ゆっくりなほうの人が速さを決めます。これは話し合いで変わる問題ではありません。理由はいりません。「まだしたくない」で、それだけで完結した一言です。
彼の反応が心配なら、準備もしておきましょう。メッセージで伝える、あるいはカフェのような人目のある場所で伝え、先に友だち一人に今日話すことを知らせておく。彼の家、彼の車の中、二人きりになる場所で話す必要はありません。
「ゆっくり進めたい」の伝え方:5つのステップ
ステップ1:先に好きなところを言い、それからほしい速さを言う
「一緒に出かけるのはすごく楽しい。だからゆっくり知っていきたい。今月は会うのは週1回にしよう」。好きなところを先に言うのは、それが本当のことだからです。ペースを落としたいのは、まさにこの関係がどう進むかを大事に思っているからです。
よくある間違い:最初に謝罪を並べること。「ごめんね、面倒くさいよね、あなたがいい人なのはわかってるんだけど……」。謝ると「ゆっくり」があなたの落ち度のように聞こえ、彼も交渉の余地があると思います。
ステップ2:感覚だけでなく、具体的なやり方を出す
「ちょっと早い気がする」は実行しにくい言葉です。「平日はメッセージだけで、会うのは週末」なら、はっきりしています。
よくある間違い:「ちょっと早い」とだけ言って、あとは何も変えないこと。彼には「少し緊張してるだけだから、もっとアピールすればいい」と聞こえるかもしれず、ますます力を入れてきます。
ステップ3:彼にも気持ちを言う機会をつくる
言い終わったら「どう思う?」と聞きます。そうすれば一つの会話になり、彼はがっかりしてもいいし、それを口にしてもいい。
よくある間違い:テストにしてしまうこと。はっきり言わずに、彼が「わかってくれるか」を待ち、わかったら点数を足す。相手が推測できないルールは、落とし穴を掘って彼が踏むのを待っているのと同じです。
ステップ4:彼が速さのことで言い争おうとしても、乗らない
彼は「気持ちが合ってるのに、なんで待つの?」「子どもじゃないんだから」と言うかもしれません。あなたはもう一度言うだけです。「言いたいことはわかる。それでもこのペースでいきたい」。
よくある間違い:早いのはよくないと証明する理由を探し始める、ネットの記事まで持ち出す。議論に入ったとたん、あなたのペースは説得で変えられる立場の一つになってしまいます。
ステップ5:言ったとおりにする
週1回会うと言ったのに、彼が仕事帰りに急にコーヒーを持って家の前に現れた。コーヒーは受け取ってかまいませんが、その場で一緒に夕食に行くことにする必要はありません。
よくある間違い:口ではゆっくりと言いながら、行動では全部受け入れること。そうすると彼は、あなたの言葉は本気にしなくていいと学びます。
謝らない、議論しない。もう一度言えば十分です。
この一言を場面の中で先に練習しておきたいなら、レッスンペースを落としたときの彼の反応で、それぞれの反応が何を意味するかも一緒に見られます。
伝えたあと、彼の反応をどう見るか
まず2つを分けます。がっかりするのは彼の気持ちで、プレッシャーはあなたに決めたことを変えさせようとするものです。彼はがっかりしていい。好きな人にゆっくりにしてと言われて、少し残念に思うのは自然なことです。問題は、その残念さを彼がどう扱うかです。
| 見るところ | 尊重 | プレッシャー |
|---|---|---|
| その場で | 「いいよ、そっちのペースで」または「残念だけど、ゆっくりいこう」 | 怒る、すねる、「そんなに好きじゃないんでしょ」 |
| その後の数日 | 決めたとおりにする。メッセージの量も自然に調整される | メッセージが倍になる、急に会社の前に現れる、もっと大きなプレゼントを贈る |
| またこの話になったとき | 問い詰めない。ときどき軽く今の気持ちを聞くくらい | 会うたびに蒸し返す。「で、もういい?」 |
| 貸し借りの話 | 自分がどれだけしてあげたかを口にしない | 「いろいろ断って会ってるのに」「もう母親にも話したのに」 |
| あなたの感じ方 | ほっとする | 借りがある気がする、何か悪いことをした気がする |
その瞬間だけでなく、2〜3週間見てください。最初の反応はよくなくても、落ち着いたら合わせてくる人もいます。それはかまいません。その場では笑っていいよと言ったのに、そのあといろいろなやり方で元の速さに戻そうとする人もいます。答えはそのあとの行動に出ます。
もし彼が単にせっかちなだけだったら?
それはよくあることです。人が恋に落ちる速さは、もともと人によって違います。3回目のデートで「この人だ」と思う人もいれば、何か月もかかってやっと安心できる人もいます。速さが釣り合わないこと自体は赤信号ではありませんし、ラブボミングとも別のものです。気をつけたいのは別のずれです。将来の話はたっぷりなのに、目の前の小さな約束がよく流れる。それについてはフューチャーフェイキングでくわしく説明しています。
私たちの考えはこうです。早く好きになるのは悪くない。でも二人のあいだでは、速さはゆっくりなほうの人に合わせるべきです。せっかちな側があなたを本当に大事に思っているなら、合わせてくれるし、あなたの考えがわかってかえって安心するかもしれません。どんなサインが不自然に早い進み方を示しているかは、レッスンスピードの釣り合わなさで見分ける練習ができます。
口に出せない人の多くは、言ったら相手が逃げてしまうのが怖いのです。その心配はわかります。でも考えてみてください。「ゆっくりにして」の一言で離れていく人なら、この先もっと大きなお願いをしたときに、いずれ離れていきます。早くわかるほうが、払う代償は小さくて済みます。
彼が何を求めているのかよくわからないなら、推測するより一度そのまま聞くほうがいいです。無料レッスンわからないなら聞くで練習するのがこれです。関係の呼び名の話は「付き合おう」の切り出し方を参考にしてください。会う頻度の決め方は付き合い始め、どのくらいの頻度で会う?で読めます。
もう速さの話をしなくていいのはどんなとき?
速さは話し合えることです。でも次のような場合は、もう速さの問題を越えています。
- 何度伝えても、彼は自分のペースのまま。まるであなたが何も言わなかったかのよう。
- 呼んでもいないのに家や会社に現れる。あるいはいつでも居場所を報告するよう求める。
- あなたが体の接触を断ったあと、彼が怒る、無視する、何度も求める。
- 別れる、自分を傷つける、あなたのプライベートをばらすと言って脅す。
こういうときは、そのまま終わりにしてかまいません。理由を言う必要も、先に彼が悪い人だと証明する必要もありません。安全ではないと感じたら、安全をいちばん先にしてください。DV相談+ 0120-279-889 は24時間つながります。誰かに話を聞いてほしいときは、よりそいホットライン 0120-279-338(24時間)へ。今すぐ危険なときは 110 です。ほかの操作の手口は危険信号のトピックページにまとめています。
セルフチェック:ペースを落とせるか3問
1. ペースを落としたい。より使いやすい一言は?
2. 週1回会うと伝えたら、彼は毎日もっと多くメッセージを送り、急に会社の前に現れるようになった。これは何に近い?
3. あなたが体の接触を断ったら、彼が2日間無視してきた。このときは?
よくある質問
知り合ってすぐに「好き」と言われた。普通?
気持ちが早く来る人は実際にいるので、必ずしも問題とは限りません。ただ、知り合って2週間で言う「好き」は、たいてい強いときめきに近く、まだ相手を知っているとは言えません。正直に返してかまいません。「そう言ってくれてありがとう。私はまだそこまでじゃないけど、一緒にいるのはすごく好き」。そして彼があなたのペースを受け入れるかを見ます。
彼に付き合おうとずっと急かされる。どうすればいい?
自分のタイミングを一度伝えます。「もう少しデートしてから、来月くらいにちゃんと話したい」。言ったあとも会うたびに急かしてくるなら、それはもう早くはっきりさせたいという範囲を越えています。彼は、あなたに自分のペースがあることをあまり受け入れていません。
ゆっくり進めたいと言ったら、彼が冷めた。私が間違えた?
間違えていません。自分のペースを口にするのはごく普通のことです。それで彼が冷めたなら、彼がほしかったのはその速さで、必ずしもあなたではなかったということです。このずれは早くわかるほど、合わない関係で長くすり減らずに済みます。
付き合うのが早すぎると、うまくいかない?
とは限りません。すぐに付き合い始めて、うまくいっているカップルもいます。研究者ディーン・バスビーらは既婚者2035人を調べ、性的な関係を持つまで長く待った人ほど、結婚後のコミュニケーション、満足度、安定度が平均してよかったと報告しています。これは相関で、待てば必ずよくなるという意味ではありませんし、結果を予測できる速さの基準もありません。「早いかどうか」より、二人とも心地よくいられているか、片方が「ゆっくり」と言ったときにもう片方がちゃんと聞いているかを見るほうが役に立ちます。