元恋人との復縁は、たいてい夜遅くのメッセージから始まります。別れて3か月たった木曜の夜11時すぎ、通知はオフにしたけれど消してはいなかった名前が、LINE に表示されます。
「元気にしてる?ずっと考えてた。前は自分が悪かったってわかってる。本当に直してるんだ。一度会って話せないかな?」
そのメッセージを見つめていると、2つの声が同時に聞こえてきます。ひとつは「やっと」、もうひとつは「またか」。
先に結論を言います。元恋人が復縁したいと言ってきたとき、受けるかどうかは相手がしたことで決めます。何を言ったかはその次です。復縁の前に、3つはっきりさせておくことがあります。相手が具体的にどの行動を変えたか、別れた原因に手がつけられているか、そして戻りたいのは、この人に会いたいからなのか、最初からやり直すのが怖いからなのか。もうひとつ、「ノー」はそれだけで完結した答えです。理由をつける必要も、相手の同意を待つ必要もありません。
相手のほうから戻ってきたのなら、今は主導権があなたの手にあります。急がなくていいし、気持ちの高ぶりを見せる必要もありません。あなたが落ち着いているほど、相手はこのことを真剣に受け止めます。ここでは、復縁を持ちかけられた側がどう判断するかだけを扱います。
元恋人が戻ってくる4つのパターン
1. 「変わった」と言うだけで、中身がない
見分け方:「本当に大人になった」「やっとわかった」「今度は違う」。具体的にどこが違うのか聞くと、答えがぼんやりしている、あるいは「本当に好きなんだ」に戻ってしまう。
返し方:具体的な質問をひとつします。「直してるって言ってたけど、どこを?」そして、答えに行動と時間が入っているかを聞きます。「この半年カウンセリングに通ってて、喧嘩のときに黙り込む癖があるとわかった。今は先に『30分頭を冷やしたい』と言って、そのあと戻ってきて話すようにしてる。」こういう答えには中身があります。
答えに行動と時間が入っていれば、中身があります。そのあと何週間か、その行動が本当に出てくるかを見ます。
しないこと:感動的な長文に心を動かされて、その場でOKすること。文章はいくらでもうまく書けます。証拠は、何か月分の行動で見ます。
2. 別れた理由が外の事情で、その事情が本当に変わった
見分け方:別れたのは、遠距離だった、どちらかが留学した、どちらかの仕事が毎日夜中までの残業だった、などが理由で、2人の付き合い方そのものにはあまり問題がなかった。今は相手がこっちに戻ってきた、あるいはその仕事を辞めた。
返し方:4つのパターンの中で、いちばん見込みがあるのがこれです。話し合っていいですが、いきなり元の状態に戻らないこと。知り合い直すつもりで何回か会ってみて、離れていた間にお互いが少し違う人になっていないかを見ます。
しないこと:何もかも前と同じになると思い込むこと。離れていた間、2人ともそれぞれの生活を送ってきています。
3. 相手が戻ってきたタイミングが、妙にちょうどいい
見分け方:相手が新しい恋人に振られたばかり、新しい街に引っ越したばかりで寂しい、あなたの SNS を見てうまくやっていると知ったばかり。あるいは誕生日、大晦日、バレンタインの前後や、夜中にお酒を飲んだあと。
返し方:すぐ返さなくていいです。昼間まで、自分が落ち着くまで待ってから返します。相手が本気なら、何日たっても、何週間たっても本気のままです。1週間で音沙汰がなくなるなら、それで答えがわかります。
しないこと:夜中の1時に何かをOKすること。
4. 別れた原因が、傷つけられたことだった
見分け方:別れた理由が、浮気、嘘、行動の監視、交友関係の束縛、あるいはあなたをののしる、押す、物を投げる、だった。
返し方:ハードルはとても高くします。こうした行動が「わかった」だけで消えることはめったになく、本当に変わるには長い時間がかかり、専門の助けが必要なことも多く、しかもあなたの目に見える形で変わる必要があります。このチャンスをまったくあげなくてもかまいませんし、理由もいりません。
しないこと:「君だけが自分を変えてくれる」と言われて戻ること。変わるのは相手自身の責任で、あなたが背負うものではありません。復縁の話に脅しがまじっているなら、たとえば「戻ってこないなら会社まで行く」「自分が何をするかわからない」なら、それはもう復縁の話ではなく圧力です。記録を残して相談してください(相談先は記事の最後にあります)。相手が自分を傷つけると言うなら、110番か119番に連絡するのを手伝ったり、いのちの電話(0570-783-556)に電話するよう勧めたりはできます。でもそれは、あなたが戻らなければならない理由にはなりません。
相手が本当に変わったかは、どう見る?
約束が安いのは、口に出した瞬間には果たさなくていいからです。もっと当てになるのは、相手の言葉に、あなたの目に見える行動が対応しているかどうかです。
| 相手が言うこと | あなたに見えるはずの行動 |
|---|---|
| 「もう黙り込んだりしない」 | 意見が合わないとき「少し頭を冷やしたい、あとで話そう」と言い、本当に戻ってきて話す |
| 「あの人とはもう切った」 | あなたが調べなくていい。聞かれたらそのまま答え、逆ギレしない |
| 「もっと一緒にいる時間を作る」 | 約束の時間どおりに来る。急な用事は早めに知らせる。しかも最初の1か月だけでなく続く |
| 「怒りっぽいのは直した」 | あなたが「いや」と言っても、がっかりはしても、ののしったり無視で罰したりしない |
| 「自分の問題に向き合ってる」 | カウンセリング、断酒、転職など、具体的に何をしたかを言える。しかもそれがある程度続いている |
頼れるかどうかは、小さなことの積み重ねでできています。大きな約束を聞くより、このあと数週間を見ます。約束の時間に来るか、電話すると言った日に電話するか。無料レッスン言ったことを守るかを見るが扱っているのはまさにこれで、復縁にあてはめるととくによく当たります。
それから、コミュニケーション学者のルネ・デイリーらは、アメリカの大学生のくっついたり別れたりを調べました。3分の2近くが経験していました。一度も別れていないカップルと比べると、別れてはよりを戻した人は、愛されている、理解されていると感じることが少なく、コミュニケーションの問題や先の見えなさを挙げることが多く、よりを戻した回数が多いほど問題も多くなっていました。復縁が必ず失敗するという意味ではありません。離れてみて本当に考えがまとまる人もいます。ただ、復縁が同じくり返しに戻るだけなら、次の別れはたいてい楽にはならない、ということは覚えておいてください。
先に自分に聞く:会いたいのはこの人?それとも、誰かがそばにいること?
相手の変化は半分で、もう半分はあなたです。次の質問には、できればあのメッセージを見ないで答えてください。
- 会いたいのは具体的なその人?それとも、週末をひとりで過ごさなくていいこと?相手の冗談の言い方や、2人でスーパーに買い物に行っていた習慣が恋しいのと、「そばに誰かいる」ことが恋しいのとは別のことです。
- 覚えているのはいちばんよかった3か月?それとも別れる前の最後の半年?離れてしまうと、記憶は甘いところだけを残しがちです。別れると決めた(あるいは相手が別れると決めた)原因になった出来事を具体的に書き出して、もう一度読んでみます。
- 今日相手から連絡が来なかったら、自分から戻りたいと思う?思わないなら、あなたを揺らしているのは必要とされている感覚だけかもしれません。
- 「こんなに長く付き合ったんだから、一度試さないともったいない」と思っていない?もう使ってしまった時間を、とどまる理由にすべきではありません。これはサンクコストで、離れにくくするだけです。
答えてみて、いちばんの理由がひとりになるのが怖いからだとわかったなら、いま手を入れるべきなのはその寂しさで、この関係はその次です。失恋から立ち直る方法に、最初の30日のやり方をまとめています。
試してみると決めたら:4つのこと
- 条件を伝える。落ち着いた口調で、ごくふつうのことを話すように言います。「試してもいい。でも2つある。喧嘩のたびにブロックしないこと。約束したことは守ること。」相手がOKしたら、そのとおりに進めます。できなかったら、あなたは最初から伝えていたことになります。
- 別れた原因について話し合う。「過去のことはもういい」で流さず、座ってきちんと話します。何が原因で続けられなくなったのか、今は何が違うのか。相手が話したがらない、話すとすぐ怒るなら、今回の復縁もたいてい同じところで詰まります。
- ゆっくり、やり直すつもりで。翌週にまた同棲を始めたり、すぐに友だち全員に知らせたりしないこと。まず何回かデートして、一緒にいるときの感じを見ます。あなたはいつもどおり自分の生活を送り、相手が戻ってきたからといって、生活をまた相手中心に組み直す必要はありません。
- 先に限界を決めておく。どんなことがもう一度起きたら、交渉し直さずに離れるのか。落ち着いているときに書いておくほうが、相手が2回目に謝ってきたときに決めるよりずっと楽です。これがいつ離れるべきかのレッスンの練習です。
復縁したくない:「ノー」はそれだけで完結した答え
こう返せます。
「話してくれてありがとう。本気なのはわかってる。でも復縁はしない。元気でね。」
説明はいりません。理由を多く出すほど、相手にひとつずつ説得してもらうのを待っているように見えます。
説明はいりません。理由をひとつ添えたいなら、ひと言で十分です。「離れたままのほうがいいと思う。」理由をたくさん出さないこと。そのひとつひとつが、相手があなたを説得する足がかりになりかねません。
そのあとは、相手の反応を見ます。あなたを尊重する人は、がっかりして、悲しむかもしれませんが、受け入れます。相手が「こんなに直したのに、これ以上どうしろって言うの」「ほかに誰かいるの?」と言い出す、翌日アカウントを替えてまた送ってくる、あなたの友だちに聞いて回る、家の前に現れる。そういう反応そのものが、あなたの決定を確かなものにしてくれます。相手があなたの「ノー」にどう応えるかは、どんな謝罪よりも相手がどんな人かを教えてくれます。断ったあとの反応がふるいになるのレッスンに、照らし合わせられる例がもっとあります。
相手の反応が嫌がらせ、つきまとい、脅しになっているなら、安全を第一にしてください。日本では、DV相談+(0120-279-889、24時間)や DV相談ナビ(#8008)に相談できます。誰かに話を聞いてほしいときは、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間)へ。緊急のときは110番です。連絡をとりたくないときの境界線の引き方は、別れたあとの連絡断ちは効く?にくわしく書いています。付き合ってから相手が「変わった」のかどうかが気になるなら、付き合ってから変わった?の物語と照らし合わせてみてください。恋愛のほかのテーマは恋愛関係のトピックにあります。
セルフチェック:復縁を判断できるか3問
1. 元恋人に「本当に大人になった、今度は違う」と言われた。いちばんいい次の一歩は?
2. 元恋人から大晦日の夜中1時に、復縁したいとメッセージが来た。どうする?
3. 「復縁はしない」と言ったら、相手は「こんなに直したのに、これ以上どうしろって言うの」と返し、翌日アカウントを替えてまた送ってきた。これは何を意味する?
よくある質問
復縁して幸せになれる?
なれる可能性はあります。前提はたいてい、別れた原因に本当に手がつけられていることです。外の事情で離れて、その事情があとで変わったなら、見込みは大きめです。付き合い方や傷つけたことが原因で離れて、何も話し合わずに復縁したなら、同じところに戻ってしまうことがよくあります。
元恋人から連絡が来た。近況を聞かれただけ。返すべき?
自分の状態しだいです。もう吹っ切れているなら、軽くひと言返しても問題ありません。まだすごく気になっているなら、「元気?」のひと言でもひと晩眠れなくなります。それなら返さなくてもまったくかまいません。元恋人に返事をする借りはありません。
元恋人が復縁したいと言うのに、同時にほかの人ともいい感じになっている。どうする?
それならまだ考えなくていいです。復縁したいというのは、相手の生活の中のはっきりした選択であるべきで、選択肢をいくつも残したままでは数えられません。はっきり言っていいです。「自分が何をしたいか決まってから話そう。」
復縁をOKしたあと、やっぱり同じだとわかった。また別れてもいい?
いいです。試してみるとOKしたからといって、最後まで耐えなければならないわけではありません。同じ問題が数か月のうちにまた出てきたなら、それははっきりした答えをもらったということで、失敗ではありません。もう一度確かめたいなら、別れるべきか迷ったらのチェックリストと照らし合わせてみてください。